Vol. 60 No. 1 (2023)   新製品·新技術特集
技術論文

安定燃焼と高負荷変化率を実現する次世代ガスタービン制御

Next-Generation Gas Turbine Control for High Ramp Rate and Stable Combustion

岸真人
Makoto Kishi
竹中竜児
Ryuji Takenaka
羽賀僚一
Ryoichi Haga
高木一茂
Kazushige Takaki
戸田修平
Shuhei Toda
福本皓士郎
Koshiro Fukumoto
岸真人
竹中竜児
羽賀僚一
高木一茂
戸田修平
福本皓士郎

再生可能エネルギーの増加による出力変動に対応するため,発電用ガスタービンは高負荷変化率への対応がこれまで以上に求められている。高負荷変化率の実現には,過渡状態での安定燃焼実現及び出力やタービン入口温度の制御性向上が不可欠である。また,過渡時においてもタービン入口温度を高く保つことができれば,高効率化,CO2排出量削減も可能となる。これらを実現すべく,物理モデルに基づくタービン入口温度推定手法と将来を先読みして制御するモデル予測制御を組み合わせた次世代ガスタービン制御を開発した。本報では,本技術の概要と当社実証発電設備での検証状況について説明する。