三菱重工グループの知的財産活動
三菱重工業株式会社 CTO 大村友章
三菱重工業株式会社
執行役員 CTO
大村友章

ITOと知財活動

1. 縦と横の全体最適

三菱重工グループでは、2025年4月の新社長就任後、「縦と横の全体最適」と「桁違いの社会貢献」を二本柱とする新たな経営方針「Innovative Total Optimization(ITO)」を掲げました。

ITOの第一の柱は「縦と横の全体最適」です。縦の全体最適は各事業内のバリューチェーンの最適化を、横の全体最適は事業間の連携強化を狙うものです。縦の全体最適における知的財産活動では、研究開発を行う担当者に加えて事業立案を進める担当者も事業検討初期から知財を意識し、研究開発のみならず、バリューチェーン全体からの知的財産の開発を押し進め、ビジネスモデルに応じて特許化、秘匿化、公開など駆使して適切に知的財産を活用しています。

横の全体最適では、多様な製品事業の知的財産活動から生まれるベストプラクティスを速やかに展開し、グループ全体の知的財産活動のQCD(品質・コスト・納期)向上を図っています。また、特許情報を通じて競合や顧客の変化の予兆をいち早く捉え、事業企画や研究開発計画に反映することも、知的財産活動の重要なアクションです。

さらに、製品を横断した特許網構築も共通基盤としての知的財産の役割となります。例えば回転機械で当社グループの製品を括ると、ガスタービン、蒸気タービン、航空エンジン、コンプレッサなどの製品が挙げられますが、これらを熱・流体・強度・トライボロジーといった要素技術の視点から横串を通した強い知的財産の獲得も、進めています。

2. 桁違いの社会貢献

ITOの第二の柱は「桁違いの社会貢献」です。蓄積された技術に最先端の知見を取り入れて新たな価値を創造し、より多くの社会的ニーズに応えていくこと、またライセンスやパートナリングにより新しい顧客や地域へ積極的にアプローチすることで、社会貢献を一層拡大するものです。知的財産はこの取り組みにおいても重要な役割を担っています。当社グループは、創業当時は海外からの技術を導入するライセンシーの立場でしたが、海外の先進技術を改善・自主化しながら磨き上げ続けることで、現在は、ガスタービン、CO₂回収装置、舶用機器、環境装置などの分野で、ライセンサーとしての役割を果たしています。

ライセンスビジネスはコモディティ化の脅威のさらされがちですが、より多くのお客様に当社の製品をお届けしたいという信念のもと、お客様とのコミュニケーションからお客様視点でニーズを把握し、お客様のメリットのみならず、お客様のお客様のメリット、さらにそのお客様のメリットまで考え抜き、事業の検討段階から戦略的に知的財産を織り込んでいくことで、様々なパートナーと長期にわたるWin-Winの関係を実現しています。

3. 知的財産の潜在能力を活用

当社グループは、多様な事業の営みを通じて磨きあげ蓄積してきた様々な知的財産を、当社グループ内で横通しするに留まらず、ステークホルダーの皆様とも有機的に共有・活用していきたいと考えています。知的財産を単なる権利ではなく、いち早く社会課題を解決するための鍵と位置づけ、人々の豊かな暮らしの実現に向けて、当社グループの知的財産のポテンシャルを解き放っていきます。

ITOと知財活動

1. 縦と横の全体最適

三菱重工グループでは、2025年4月の新社長就任後、「縦と横の全体最適」と「桁違いの社会貢献」を二本柱とする新たな経営方針「Innovative Total Optimization(ITO)」を掲げました。

ITOの第一の柱は「縦と横の全体最適」です。縦の全体最適は各事業内のバリューチェーンの最適化を、横の全体最適は事業間の連携強化を狙うものです。縦の全体最適における知的財産活動では、研究開発を行う担当者に加えて事業立案を進める担当者も事業検討初期から知財を意識し、研究開発のみならず、バリューチェーン全体からの知的財産の開発を押し進め、ビジネスモデルに応じて特許化、秘匿化、公開など駆使して適切に知的財産を活用しています。

横の全体最適では、多様な製品事業の知的財産活動から生まれるベストプラクティスを速やかに展開し、グループ全体の知的財産活動のQCD(品質・コスト・納期)向上を図っています。また、特許情報を通じて競合や顧客の変化の予兆をいち早く捉え、事業企画や研究開発計画に反映することも、知的財産活動の重要なアクションです。

さらに、製品を横断した特許網構築も共通基盤としての知的財産の役割となります。例えば回転機械で当社グループの製品を括ると、ガスタービン、蒸気タービン、航空エンジン、コンプレッサなどの製品が挙げられますが、これらを熱・流体・強度・トライボロジーといった要素技術の視点から横串を通した強い知的財産の獲得も、進めています。

2. 桁違いの社会貢献

ITOの第二の柱は「桁違いの社会貢献」です。蓄積された技術に最先端の知見を取り入れて新たな価値を創造し、より多くの社会的ニーズに応えていくこと、またライセンスやパートナリングにより新しい顧客や地域へ積極的にアプローチすることで、社会貢献を一層拡大するものです。知的財産はこの取り組みにおいても重要な役割を担っています。当社グループは、創業当時は海外からの技術を導入するライセンシーの立場でしたが、海外の先進技術を改善・自主化しながら磨き上げ続けることで、現在は、ガスタービン、CO₂回収装置、舶用機器、環境装置などの分野で、ライセンサーとしての役割を果たしています。

ライセンスビジネスはコモディティ化の脅威のさらされがちですが、より多くのお客様に当社の製品をお届けしたいという信念のもと、お客様とのコミュニケーションからお客様視点でニーズを把握し、お客様のメリットのみならず、お客様のお客様のメリット、さらにそのお客様のメリットまで考え抜き、事業の検討段階から戦略的に知的財産を織り込んでいくことで、様々なパートナーと長期にわたるWin-Winの関係を実現しています。

3. 知的財産の潜在能力を活用

当社グループは、多様な事業の営みを通じて磨きあげ蓄積してきた様々な知的財産を、当社グループ内で横通しするに留まらず、ステークホルダーの皆様とも有機的に共有・活用していきたいと考えています。知的財産を単なる権利ではなく、いち早く社会課題を解決するための鍵と位置づけ、人々の豊かな暮らしの実現に向けて、当社グループの知的財産のポテンシャルを解き放っていきます。

三菱重工業株式会社 CTO 大村友章

三菱重工業株式会社
執行役員 CTO

大村友章

ENERGY TRANSITION 三菱重工グループが考える知的財産戦略

近年のエナジートランジションに向けた世界的な流れは、単なる環境問題への対応にとどまりません。エネルギー分野を事業の範囲として活動する当社のような企業にとっては、極めて優先度の高い課題となります。

重点施策に技術開発リソースを集中投入

長年、エネルギー分野を含め、ものづくりを起点として社会の課題を解決してきた当社にあるもの。それは、長くにわたり蓄積されてきた製造業としての技術と、そこに裏付けられてきた広く多様な知的財産ポートフォリオです。このポートフォリオを最大限に活用することで、お客様が抱える様々な課題を上手に効率的に解決すると同時に、お客様の事業と社会に貢献する当社の責任を果たせると考えます。

世界中の多様なお客様に製品やサービスを提供する責任のある当社が、このような課題に対しリアリティのあるソリューションを提供するためには、当社グループだけで挑むことは容易ではありません。大事になるのは、バリューチェーン全体で課題に取り組む仲間づくりです。広く多様な事業を営んできた当社グループは、技術や知的財産を互いに活用する仕組みを通じて当社以外の企業や研究機関と連携し、お客様の真の利益となるバリューチェーンを構築するための結節点(ハブ)となることができると信じています。

高いインテグリティで知的財産を管理・活用

当社の知的財産部門では、当社グループ全体で活躍できる知財スペシャリストの育成に力を注いでいます。知的財産ポートフォリオの構築とその活用には、当社の技術を理解し、対象となる技術分野に通じ、その上で知的財産に係る世界の法規を活用できる知的財産のスペシャリストが欠かせません。社会課題を解決するための独自技術の開発とその知的財産化により、お客様、事業パートナー、そして当社グループとが共存共栄となる関係の構築を目指しています。

エナジートランジションの実現

01

エナジートランジションの実現に技術で応える

エナジートランジションの実現は、地球規模の課題です。一世紀以上にわたる開発・製造の歴史のある火力発電システム事業や原子力発電事業をはじめとしたエネルギー供給事業など、様々な産業分野において数多くの実績を誇るリーダーとして、気候変動対策を牽引していくことが、当社グループに求められる役割です。

推進しているエナジートランジション関連技術では、高砂水素パークや長崎カーボンニュートラルパークで、水素製造~発電にわたる水素社会実現に向けた実証研究や、化石燃料からの燃料転換による脱炭素化(アンモニア燃焼技術、バイオマス合成燃料製造技術等)などの研究開発に取り組んでいます。

CARBON NEUTRAL PARK
HYDROGEN PARK

こうした事業戦略・技術開発戦略(経営方針)に対応し、三菱重工グループは、エナジートランジション関連技術に対する知財投資を近年増強しています。

知財投資の増強に伴い、特許件数は5年間で 3.3倍に

事業競争力の向上に貢献する
質の高い特許

エナジートランジションの実現に向けた挑戦を加速すること。それが、三菱重工グループの役割であり、期待されていることです。

ガスタービン分野では、継続的な技術開発を推進しており、近年ではその収益を拡大させることができました。この際、技術開発を通じて創出される特許について、件数を増やしながら、全体的な特許の価値を高める活動を続けてきました。

この結果、関連する特許ポートフォリオの特許庁による同分野の特許の審査で引用された回数(被引用数)は、以前に比べて大幅に増加しています。一般的に、被引用数は、対象分野の技術開発に三菱重工グループの特許が与える影響力を示すものであり、被引用数の増加は影響力の観点で特許の質が高まっていることを示します。

ガスタービン分野では売上収益と特許価値は右肩上がり
特許の価値の合計は、レクシスネクシス・ジャパン株式会社の特許分析ツール「LexisNexis®PatentSights+®」により作成。三菱重工グループのガスタービン分野の特許を対象として合計。売上収益は年度ベース。

新しい分野についても、事業の収益と知財の結びつきを意識し、特許の価値にも注目した特許ポートフォリオを構築。特に、将来の市場拡大が予想される新燃料(水素・アンモニア)に対応するための特許ポートフォリオの構築には尽力しており、この分野での特許の総価値は大きく向上しています。

水素・アンモニア分野では特許の総価値が大きく向上、市場拡大へ

特許でリードする
CO₂の回収・貯留・転換・利用技術

本分野では、積極的な技術開発と特許出願を行った結果、注目度の高い特許を保有しています。技術開発を通じて、回収から転換・利用、貯留までを含むCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)バリューチェーン全体を網羅するCO₂エコシステムの実現を目指しています。

当社が開発したCO₂回収技術をセメント製造や石炭火力発電のボイラーなど多様な排出源に適用しています。回収したCO₂の運搬・輸送技術の開発も並行して行い、回収から輸送、貯蔵までの一気通貫のバリューチェーンの構築を進めています。

また、お客様のニーズに応じたCO₂回収ラインアップ拡充を目的として小型CO₂回収(「CO₂MPACT™」)を市場投入しており、お客様の排ガス源に合わせた最適なCO₂回収ソリューションを提案可能としています。これらの開発の過程で、バリューチェーン上の要所となる技術は戦略的に知財化し、事業価値の保護と拡大を図っています。

さらには、当社が開発した技術を各国のパートナーにライセンス供与することで、これまでアプローチできなかったお客様にも製品を提供する計画です。

CCS・CCUS分野ではグローバル特許出願数で1位
「国際展開発明件数」とは、「発明件数」のうち、二つ以上の国・地域へ出願された発明、欧州特許庁(EPO)へ出願された発明又はPCT出願された発明の数を指す。出願年(優先権主張年):2010年~2021年
注目度の高い発明を数多く出願:CCS・CCUS分野
株式会社パテント・リザルトの「Biz Cruncher」を用いて、CCS・CCUS分野(吸収液を用いたCO2の回収・貯留等。保有知財件数が10件以上。)にかかる国内特許出願を対象に作成。
(円の大きさが保有特許数を示すとともに、スコアが高いほど注目度の高い発明であることを示しています。)
CCS・CCUS分野の権利者スコアの推移

三菱重工グループでは、エナジートランジションの実現に向けた知財戦略に基づくライセンス網の構築の一環として、各種のライセンス活動も積極的に進めています。

さらには、原子力発電(革新軽水炉)などの非化石燃料発電やグリーンスチール(水素還元製鉄)など、エナジートランジションの実現に向けた気候変動対策関連技術の知財投資を強化し、グローバルな社会課題であるクリーンエネルギーの安定供給と脱炭素化に貢献します。

主要国を中心に海外出願を強化

さまざまな社会的課題の解決に取り組む三菱重工グループは、社会・産業インフラや陸・海・空で国の安全保障を支える革新的な製品や技術を開発し、世界へ提供。当社のグローバル事業を支えるため、日本のみならず、米国や欧州、中国などの主要国を中心とした海外出願を強化しています。特許出願の件数推移についてはMHIレポート(統合レポート)をご覧ください。

社会インフラのスマート化

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三菱重工グループには、創業以来、重要インフラの構築や、宇宙・深海といった未知の世界への挑戦など、社会の発展に寄与してきた実績と、数多くの知見があります。これらを結集し応用することで、柔軟かつ強靭、そして省人化にも優れたシステムの構築を推進しています。

豊かな暮らしの実現には、安全・安心に暮らせる社会の構築が欠かせません。自社が提供する機械システムの知能化・自律化にとどまらず、社会を取り巻く機械システム同士の協調、さらには社会システムの知能化を通じて“かしこく・つなぐ”ことにより、安心な社会基盤の実現を目指しています。

ESynX - かしこく・つなぐ

データセンター向け
インフラソリューションの提供

そのひとつが、近年重要度が高まるデータセンター向けインフラソリューションの提供です。データセンターの安定稼働を支えるインフラ技術(電源・冷却・デジタル)には、信頼性に加えて、高度な演算能力に対応できる革新的な冷却性能や、優れた省エネ性能が求められています。

データセンター向けソリューションでは社内技術基盤を活用

当社では、電源・冷却の豊富な技術基盤に加えて、近年は「機械の知能化関連技術」にかかる知財投資(特許出願など)、特に無人化・自律化技術を含むOT(Operational Technology)/IT (Information Technology)分野の知財化を推進するなど、デジタル分野の特許ポートフォリオの強化にも取り組んでいます。

特許ポートフォリオは電源・冷却・デジタル3分野に注力
VALUENEX株式会社の「VALUENEX Radar」を用いて、三菱重工グループの保有知財(国内)を、特許公報に記載された技術用語に基づいて俯瞰図化。集中的に出願投資している技術分野が暖色で表示されます。
デジタル分野は近年出願数が増え今後伸びしろが期待できる箇所、当社グループがデジタル分野に注力していることを示しています。

当社は、これまで培ってきた高いインフラ技術基盤を“かしこく・つなぐ”ことで、グリーンでサステナブルなワンストップソリューションとして提供していきます。

環境プラントDX

社会システムの知能化に向け、ごみ焼却施設のプラント制御にも取り組んでいます。三菱重工環境・化学エンジニアリングと三菱重工にて培ってきたシステム運用ノウハウと、深層学習などのAI技術、そしてIoTなどネットワーク技術を融合した、プラント統合運用システム(MaiDAS:MHIEC AI Data Analysis System)を開発しました。ごみ焼却炉にMaiDASを導入し、プラント制御の知能化・自律化を図っています。

プラント統合運用システム

知財活動

知財活動(知財分析・特許出願など)についても活発に実施しており、ごみの搬入・搬出、燃焼に至るステップの自動化・効率化に係る特許ポートフォリオの充実化に取り組んでおり、ごみ焼却によるエネルギーの利用も含めた運転最適等に関して注目度の高い特許を取得しています。お客様のバリューチェーンの重要課題を分析し、研究開発と知財化を推進することにより、受注活動にも貢献しています。

ブランド知財の価値向上

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エナジートランジションなどの社会的課題に対応した三菱重工グループの製品・ソリューションサービスを様々なお客様に広く理解いただけるよう、商標登録の強化を含む技術ブランドの価値向上に取り組んでいます。

三菱重工グループのDX基盤を
支えるソリューションブランド

ESynX - かしこく・つなぐ

その一例が、デジタル技術に関する当社ならではの運用データと、製品全体を自律化・知能化するデジタルイノベーションブランドの「ΣSynX」(シグマシンクス)。安全・安心な社会基盤の実現に向け、様々な製品群を知能化し、デジタル技術で “かしこく・つなぐ” ことで新たな人と機械の協調を実現する活動を推進しています。

社外表彰

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三菱重工グループの知的財産活動は、社外からも評価いただいています。世界中の人々が安心して暮らせる地球の未来のために、社会価値を起点とする知的財産活動に、引き続き取り組んでいます。

Clarivate Top 100
グローバル・イノベーター

世界的な情報サービス企業であるクラリベイト社による「Clarivate Top 100 Global Innovators2025」に選出。
本アワードは、世界のイノベーション・エコシステムの頂点に立つ企業/研究機関を年に1度選出するものであり、企業等が保有する特許データを基にしたクラリベイト社独自の知財・特許動向分析によって実施され、エコシステムとその影響を正確に把握できる指標として世界のイノベーターから支持されています。

クラリベイト選出 Top100グローバル・イノベーター2026

IAM's Asia IP Elite

2024年6月、国際的知財メディアであるIAM(Intellectual Asset Management)が選考する「2024 Asia IP Elite」に選出。エンジニアリングとものづくりのグローバル企業として、米国、欧州、中国など海外での特許出願を戦略的に増加させている点が評価され、受賞につながりました。

DXグランプリ2024

2024年5月、経済産業省、東京証券取引所および独立行政法人情報処理推進機構が共同で選定するデジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄2024における選定企業の中から、「DXグランプリ2024」を受賞。“デジタル時代を先導する企業”としてグランプリ企業に選出、初受賞となりました。

機械業界
特許資産規模ランキング2024

2024年11月、特許分析ソフトウェアサービスを手掛ける株式会社パテント・リザルトが選考する「機械業界 特許資産規模ランキング2024」にて第2位との評価に。新燃料(水素・アンモニア)に対応するガスタービン設備や外部の発電量の変化に柔軟に対応可能な火力発電プラントの技術等が注目度の高い特許として挙げられています。

発明表彰等

全国発明表彰(主催:公益社団法人 発明協会)

1919年(大正8年)に、科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まった、歴史ある発明表彰制度。三菱重工グループは、1971年(昭和46年)に皇室の御下賜金を拝受する、同表彰の最高賞である恩賜発明賞を受賞しています。

最近の主な受賞歴

年度 受賞名 特許番号 発明の名称
2016 発明賞 第5138643号 タービン発電機、タービン発電機の制御方法、制御装置、および該タービン発電機を備えた船舶
2009 発明賞 第3565331号 高強度低合金耐熱鋼(住友金属工業株式会社殿との共有特許)
2005 発明賞 第2502132号 形状記憶ポリウレタンエラストマー成形体

地方発明表彰(主催:公益社団法人 発明協会)

1921年(大正10年)に始まった、実施されている優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する制度。その発明が地域産業にいかに貢献しているか、という観点から、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施されています。

最近の主な受賞歴

年度 地方 受賞名 特許番号 発明の名称
2024 中国 島根県発明協会会長賞 第6578123号 コンバインの選別フルオート制御装置
2023 中国 発明協会会長賞 第7083287号 車両セキュリティ感度調整制御装置
2022 近畿 特許庁長官賞 第5291790号 ガスタービンの燃焼振動減衰装置
中国 島根県発明協会会長賞 第6914099号 農用トラクタのフロントグリル構造
九州 長崎県発明協会理事長賞 第6896564号 バイオマス燃料粉砕ミル
2021 中国 広島県発明協会会長賞 第6718525号 低煤塵排ガス処理システム用熱交換器
近畿 京都発明協会会長賞 第6692564号 バッテリフォークリフトの走行制御方法
兵庫県発明協会会長賞 第6399894号 ガスタービンの排気部冷却構造
2020 関東 埼玉県発明協会会長賞 第5973980号 腕上げ状態での作業を楽にする補助器具
中国 島根県知事賞 第6389707号 トラクタの自動四駆切換制御
広島県知事賞 第6025983号 ボイラ高効率化に貢献する低NOx燃焼装置

グッドデザイン賞(主催:公益社団法人 日本デザイン振興会)

1957年(昭和32年)に創設された総合的デザイン評価・推奨制度。単に美しいデザインを選ぶのではなく、そのデザインによって生活や産業の質が向上するかどうかを総合的に判断し、社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰するものです。

最近の主な受賞歴

年度 受賞名 受賞企業 発明の名称 受賞デザイン
2024 グッドデザイン賞 (株)田町ビル
徳栄商事(株)
三菱重工業(株)
(株)三菱地所設計
高層オフィスビル
田町タワー
田町タワー
2022 グッドデザイン・ベスト100 三菱重工業(株) プラント自動巡回点検防爆ロボット「EX ROVR シリーズ"ASCENT"」
2021 グッドデザイン賞 三菱重工業(株) AM-Zone®「AM-Zone® アディティブマニュファクチャリング オープンファクトリー」
グッドデザイン賞 広島高速交通(株)
三菱重工エンジニアリング(株)
新交通システム車両
「アストラムライン7000系」
2020 グッドデザイン賞 三菱ロジスネクスト(株) 電動式カウンターバランスフォークリフト「ALESISシリーズ (0.9t-3.5t)」

知的財産マネジメント体制

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三菱重工グループは、有機的に連携した知財活動を運営しています。三菱重工CTOの指揮の下、国内外の各事業部門に知的財産を管理する知的財産責任者を設け、その責任者による知財マネジメントの推進により、コングロマリットである強みを生かしています。

エナジートランジションや安全・安心・快適な社会の実現に貢献すべく、グループ共通の知的財産方針に基づいて、各事業部門が社会価値を起点とする知財戦略を策定し、優位性の高い独自技術の知財化と知的財産ポートフォリオの整備を推進しています。

三菱重工の知財マネジネント体制

教育·人材育成

国内・海外における知的財産研修や、事業部門、研究開発部門との社内ローテーションなどを計画的に行い、個人及び知的財産部門全体の能力アップ、必要な専門能力の取得に繋がるよう努め、三菱重工グループの知的財産要員の育成と活用につなげています。

戦略担当 木村さん

メーカーの知財部から転職して、今年で6年目になります。三菱重工だと、幅広い製品を扱うことができ、いろいろな経験ができそうだなと。生み出した技術で社会に貢献できるので、やりがいを感じます。入社したあとは、丁寧に教えてもらえたので、不安なく業務を進められました。特許の分析やライセンス活動など幅広い業務に関わることができて、知財業務の広がりを実感しています。学生の方向けのインターン制度やイベントもあるので、実際の社員と話しに来てください。

出願・権利化担当 喜多村さん

新卒で入社して、7年目になります。会社説明会で、一人で一製品担当できると聞き、知財業務の上流から下流まで経験できそうと思ったのが入社を決めたきっかけでした。事業部などいろいろな方たちとコミュニケーションをとりながら進める機会が多く、日々のコミュニケーションでは、気軽に話せる関係性を築くよう心がけています。また、社外団体の活動にも参加し、他社の知財部の方々と交流し欧州出張を経験することもできました。知財に興味のある学生の方は、研究開発と迷う方も多いと思いますが、ぜひ知財を選んでください、と伝えたいです。

知的財産部門ではたらく

当社でのキャリアに興味をお持ちの学生の皆様へ

学生向けのインターン制度もあり、就活イベントも随時開催しています。
三菱重工の知財部門を紹介する採用活動用の動画を以下のURLから、ぜひご覧ください。

MHI JOBCON Onlineセミナー 知的財産部門 紹介動画(本動画は2027年卒の学生向けの動画です)