Vol. 62 No. 2 (2025)   物流·冷熱·ドライブシステムドメイン特集
技術論文

低炭素·脱炭素社会に貢献する発電用水素混焼·専焼エンジンの開発

Development of Hydrogen Co-firing and 100% Hydrogen Engines for Power Generation that Contribute to a Low-carbon and Decarbonized Society

野口知宏
Tomohiro Noguchi
古川雄太
Yuta Furukawa
中野博紀
Hiroki Nakano
内藤敬太
Keita Naito
渡邉壮太
Sota Watanabe
野口知宏
古川雄太
中野博紀
内藤敬太
渡邉壮太

低炭素·脱炭素社会の実現に向け,水素を燃料として利用するレシプロエンジンの開発を進めている。水素混焼エンジンについては,都市ガス13Aに対し15vol%の水素を混合した燃料で常用運転が可能な製品を開発した。水素専焼エンジンについては,数値シミュレーションと単筒試験機の検証結果をもとに,エンジン本体のハードウェア仕様と制御パラメータを決定した上で,自社工場内に新たに設けた水素専焼エンジン発電セット実証設備で実証試験を進めており,水素100%燃料で始動から定格出力(435kW)までの運転を実現した。