小型軽水炉

将来の多様化する社会ニーズへの対応として、国内規制に対応する小型軽水炉を開発。主機一体型原子炉や原子炉建屋の地下立地等の採用により安全性強化。

この製品の取り扱い会社:

三菱重工の小型軽水炉開発

原子力エネルギーは、脱炭素化に向けた有力な選択肢であり、発電用途だけでなく、熱利用や水素製造等を含め、幅広い分野で活用可能なポテンシャルを有しています。一方、原子力エネルギーの利用に関しては、福島第一原子力発電所の事故を受け、極めて高い安全性が求められます。当社は、将来の多様なニーズに応える革新的な軽水炉として、小型軽水炉の開発を進めています。

小型軽水炉のコンセプト

社会的受容性

従来、原子力発電には高い安全性が求められてきましたが、福島第一原子力発電所事故以降、更に高い安全性及び信頼性が求められるようになりました。小型軽水炉では、冷却材喪失等の事故要因を排除する構造(一体型原子炉)を採用することや、原子炉建屋等の重要設備の地下立地による航空機衝突(Airplane Crash、以下APC)防護、原子炉建屋の放射性物質閉じ込め機能強化等の対策によって安全性を向上させることにより、社会的受容性の高いプラントを実現します。

立地自由度

小型の原子炉では出力規模が小さいことから、万一の事故収束のために動的機器(ポンプ等)を使用せず、重力注入等の自然力を利用したパッシブ安全システムによる対応も可能となります。これにより、最終ヒートシンクを海水ではなく大気とし、安全系の海水系統を不要とすることができます。海水系統を不要とすることで、発電所敷地内の高台にもプラント設置が可能となる立地自由度の高いプラントを実現します。

経済性

当社の小型軽水炉では、動的機器の削減や、小さいフットプリント、先進建設工法の適用等により、競争力のある経済性を目指しています。


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