高速増殖炉(FBR)

高速増殖炉(FBR)
高速増殖炉(FBR)は、スピードが速い中性子を用いて、発電しながら消費した以上の核燃料を生成し、資源の利用効率を飛躍的に高めることができる原子炉です。
スピードが速い中性子で核分裂を起こすと、発生する中性子の数が多くなります。さらに冷却材として使われるナトリウムは、軽水の場合と比べて、冷却材として吸収する中性子の数が少ないことから、炉内の中性子の数がより多くなります。中性子の数が多くなると、ウラン238がプルトニウム239に変わる割合が大きくなり、当初の核燃料プルトニウムよりも多くのプルトニウムを得ることができます。 日本では、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構殿(旧 動力炉・核燃料開発事業団)によって、まず高速増殖実験炉「常陽」が開発されました。これは、発電設備を持たない原子炉で、高速増殖炉の技術的経験を蓄積することを目的として1977年から運転を行っています。当社は、炉心設計並びに回転プラグ、中間熱交換器、二次主冷却系設備の製作を担当。更に、当初は50MWであった設備を100MWへ、更には140MWに出力を増強するMk-III(MK3)改造工事にも積極的に参画しました。

「常陽」に引き続き、国家プロジェクトとして高速増殖原型炉「もんじゅ」が開発されています。これは、その設計・建設・運転の経験を通じて発電プラントと しての性能および信頼性を技術的に確認すると共にナトリウム取り扱い技術を確立することを目的としています。1995年12月に二次主冷却系でナトリウム 漏えい事故が発生したため運転を停止し、2016年12月に廃炉が決定されました。
当社は、これまでに蓄積された高速炉開発技術を有効に活用し、中核メーカーとして高速炉の開発に継続して取り組んでいます。

「もんじゅ」の原子炉容器現地据付
「もんじゅ」の蒸気発生器
−蒸発器の管束部ブロック−
「もんじゅ」の炉内構造
−炉心支持板および連結管−

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