Vol. 61 No. 4 (2024)   原子力特集
技術論文

積層造形法(AM)を用いた内挿型渦電流探傷試験用クロスコイルアレイプローブ製作への取組み

Approach to Fabrication of Insertion Type Cross Coil Array ECT Probe Using Additive Manufacturing Technology

西田純一朗
Junichiro Nishida
神納健太郎
Kentaro Jinno
山口岳彦
Takehiko Yamaguchi
小倉圭二
Keiji Ogura
米村英敏
Hidetoshi Yonemura
西田純一朗
神納健太郎
山口岳彦
小倉圭二
米村英敏

電源の脱炭素化と電力の安定供給両立を目的として,既存PWRの再稼働/運転期間延長が進むとともに,革新軽水炉の実現への取組みや高速炉や高温ガス炉の開発が進んでいる。今後これらの原子力プラントを長期的に保全する上で,様々な仕様の蒸気発生器伝熱管に対する渦電流探傷試験検査技術を確立する必要がある。そこで,従来加工技術で実現できない構造/形状の部品を製作できる積層造形法を活用し,高いカスタマイズ性を持つ内挿型渦電流探傷試験用クロスコイルアレイプローブを試作/検証した。この結果,従来プローブと同等の性能/品質を持ちながら様々な仕様の伝熱管に対応したプローブを確保できる見通しを得た。