Vol. 46 No. 2 (2009)   発電技術特集
技術論文

クリープ損傷により劣化した大径管溶接部を現場で延命化させるための再生熱処理技術

Regenerative Heat Treatment Technology for On-site Life Extension of High Energy Pipe Welds Degraded by Creep Damage

坂田文稔
Fumitoshi Sakata
尾崎政司
Masashi Ozaki
西村宣彦
Nobuhiko Nishimura
椎橋啓
Akira Shiibashi
小林雅浩
Masahiro Kobayashi
坂田文稔
尾崎政司
西村宣彦
椎橋啓
小林雅浩

近年の火力発電プラントの維持·管理においては,稼働率向上とメンテナンスコストの低減という相反する要求を両立できるメンテナンスが求められている.その1つのメニューとして当社は,クリープ損傷により劣化した低合金鋼の大径管溶接部を現地での誘導加熱により取り替えることなく延命化させる応急対策技術を,東京電力(株)と共同で開発した.本報では,実機ボイラから撤去した主蒸気管エルボのき裂発生寿命を13万時間延命できることを検証した例などについて紹介する.