Vol. 63 No. 2 (2026)   プラント·インフラドメイン特集
製品紹介

船舶の未来を変えるアンモニア燃料ハンドリングシステムMAmmoSS®
- カーボンニュートラルへの確かな一歩 -

Ammonia Supply and Safety System (MAmmoSS®) Changing the Future of Ships
- A Definitive Step Toward Carbon Neutrality -

三菱造船株式会社
マリンエンジニアリングセンター
エンジニアリング営業部

2023年7月に開催された国際海事機関(IMO)の第80回海洋環境保護委員会(MEPC)において,2050年までに国際海運からの温室効果ガス(GHG)総排出量をゼロにする"2023 IMO GHG削減戦略"が採択された。その後,同戦略で掲げられた削減目標の達成を目的とする規制として,"GHG排出削減のための中期対策(IMO GHG中期対策)"がMEPC83で承認された。IMO GHG中期対策の"使用燃料のGHG強度規制"や"IMOネットゼロ基金による脱炭素化の促進"は国際海運における脱炭素化に向けた取組みを加速することが期待されたが,2025年10月に開催された臨時MEPCにおいて,IMO GHG中期対策の採択が1年延期されることが決定した。一方で,GHG排出削減への取組みは待ったなしの状況にあり,燃焼してもCO₂を排出しないアンモニアは,海運業界のGHG排出削減に大きく寄与する次世代舶用燃料として注目されている。アンモニアは毒性を有する流体であるため,船上で安全にハンドリングするための技術が不可欠であり,余剰アンモニアを安全に処理するためのアンモニアガス除害システムの装備が必要となる。本報では,三菱造船株式会社が提供する,アンモニア燃料船に不可欠なアンモニア燃料ハンドリングシステムMAmmoSS®について紹介する。