Vol. 63 No. 1 (2026)   新製品·新技術特集
技術論文

船舶分野の低炭素化に貢献する低コストなメタノール·軽油混焼エンジンの開発

Development of a Low-Cost Methanol-Diesel Dual-Fuel Engine Contributing to the Decarbonization of Ships

山本高之
Takayuki Yamamoto
古賀智大
Tomohiro Koga
高橋知大
Tomohiro Takahashi
田中貴文
Takafumi Tanaka
小暮涼介
Ryosuke Kogure
高木亮輔
Ryosuke Takagi
山本高之
古賀智大
高橋知大
田中貴文
小暮涼介
高木亮輔

低炭素·カーボンニュートラル社会の達成に向けて,舶用主機·補機への展開を目指したメタノール·軽油混焼エンジンの開発を推進している。メタノールはカーボンニュートラル燃料の中でも水素やアンモニアに比べて取扱いが容易で,船舶用の代替燃料として有望だが,燃焼変動や未燃メタノール排出の抑制が技術課題である。三菱重工業株式会社は燃焼システムに軽油パイロット着火方式を採用し,CFD解析を活用して混合気形成の最適化や燃焼挙動の詳細検討を行うとともに,単筒試験機による試験で燃焼制御の適用効果を検証した結果,燃焼変動と未燃メタノール排出を大幅に低減できることを確認した。これらの知見を多気筒実機の開発に展開し,カーボンニュートラル社会への貢献を目指す。