Vol. 56 No. 2 (2019)   M-FET特集
技術論文

発電用エンジンにおける予兆診断システムの高度化

Development of Predictive Diagnosis System for Engine Generations

石田一郎
Ichiro Ishida
中北治
Osamu Nakakita
高橋貴明
Takaaki Takahashi
嘉戸貴志
Takashi Kado
若杉一幸
Kazuyuki Wakasugi
安藤純之介
Junnosuke Andou
石田一郎
中北治
高橋貴明
嘉戸貴志
若杉一幸
安藤純之介

三菱重工エンジン&ターボチャージャ(株)(以下,当社)では,お客様発電設備の安定稼働に貢献することを目的として予兆診断システムの開発を行っている。従来,発電用エンジンは,その運転形態から発電出力が一定ではなく,一般的な予兆診断手法では予兆検知が難しかった。そこで当社では,"統計的手法(VQC法)","ビッグデータ解析","過去不適合の知見活用"の3つのアプローチで予兆診断システムを開発し,運用を開始している。2018年度までの開発で,十分な予兆的中率が得られる見込みがつき,2019年度からは予兆診断サービスの商品化を計画している。