Vol. 56 No. 1 (2019)   新製品·新技術特集
技術論文

CO2を排出しないエネルギー(アンモニア)

CO2 Free Energy (Ammonia)

飯嶋正樹
Masaki Iijima
洲崎誠
Makoto Susaki
古市裕之
Hiroyuki Furuichi
米川隆仁
Takahito Yonekawa
仙波範明
Noriaki Senba
長安弘貢
Hiromitsu Nagayasu
飯嶋正樹
洲崎誠
古市裕之
米川隆仁
仙波範明
長安弘貢

パリ協定を守るためには今世紀後半にはCO2の排出をゼロ化することが求められており,言い換えるとCO2を排出しない燃料(CO2フリー燃料)が必要になると考えられる。その中でアンモニアはポータブルな燃料として運びやすく天然ガスから容易に製造できるとともに製造の際排出するCO2を回収貯留することでCO2フリー化を達成できる。アンモニアの製造の歴史は長く,現在世界的に比較的安価で流通しており,その直接燃焼による利用も戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)エネルギーキャリアの研究で可能となりつつある。CO2フリー燃料が使用されるような制度が整備され温暖化対策として利用されることを期待したい。