昨今,人工衛星の利用はますます広がっており,宇宙機の軌道や姿勢を制御するための推進系には"高性能化","取扱性向上","低コスト化"が望まれている。当社では,現行の有毒な推薬を使用する推進系に代って"グリーンプロペラント"と呼ばれる低毒性推薬を使用する推進系(GPRCS:Green Propellant Reaction Control System)の開発を実施している。GPRCSはJAXA革新的衛星技術実証プログラム小型実証衛星1号機のミッション機器として採択され,宇宙実証用のGPRCSを開発した。小型実証衛星1号機は2018年度内に打ち上げ予定であり,GPRCSは約1年の期間で宇宙実証を計画している。