Vol. 55 No. 2 (2018)   新技術特集
技術論文

近赤外線を用いたプラスチック部品の急速接着工法の開発

Development of Rapid Adhesion Method for Plastic Parts Assembling Using Near-Infrared

由井裕一
Yuichi Yui
奥田晃久
Akihisa Okuda
久保田雅則
Masanori Kubota
由井裕一
奥田晃久
久保田雅則

重量あるいはコスト低減の観点から部品の継手方式において,従来のボルト等を用いた機械結合から接着結合への置き換えが検討されているが,その際の課題の一つとして接着剤の硬化時間が挙げられる。この打ち手として,Kubota Research Associates, Inc. が開発した近赤外線を用いた急速加熱工法について原理検証を行った。さらに本工法適用性検討を容易に行うため,近赤外線加熱による接着層温度変化が推定可能なシミュレーションツールを開発した。