Vol. 52 No. 2 (2015)   三菱日立パワーシステムズ特集
技術論文

発電用高効率ガスタービンとその運転実績

High-efficiency Gas Turbine Development Applying 1600°C Class "J" Technology

羽田哲
Satoshi Hada
高田和正
Kazumasa Takata
岩﨑好史
Yoshifumi Iwasaki
由里雅則
Masanori Yuri
正田淳一郎
Junichiro Masada
羽田哲
高田和正
岩﨑好史
由里雅則
正田淳一郎

三菱日立パワーシステムズ(株)(MHPS)は,豊富な運転実績と先端技術研究に基づいたガスタービン開発により,地球環境保全及びエネルギーの安定供給に貢献し続けている。最近では2004年から参画した国家プロジェクト"1700°C級超高温ガスタービン要素技術開発"の開発成果を活用して,世界初のタービン入口温度1600°Cの高効率機M501J形を開発し,2011年MHPS高砂工場内実証設備にて実証運転を開始,その後世界で販売,運転実績を重ねている。さらに,M501J形(60Hz機)に採用した中核技術を基に,J形の50Hz機となるM701J形を開発,工場試験を実施後,出荷を完了した。本稿では,これら最新鋭の高効率ガスタービンの運用状況と開発状況,及び発電用大型ガスタービンの開発動向について紹介する。