火力発電所からのCO2排出削減技術として、CO2回収·貯留(CCS)が期待されている。当社は米国 Southern Companyと共同で石炭火力発電所排ガスのCO2回収·輸送·貯留一貫実証試験に参画し,2013年10月に累計10000時間の稼働時間及び10万トン以上のCO2貯留を達成した。さらに,2014年7月には,NRG Energy Inc.とJX日鉱日石開発株式会社が中心となって推進している原油増進回収(EOR)プロジェクト向けに,世界最大となるCO2回収装置(CO2回収規模:4776トン/日)を受注した。本報ではCO2回収·貯留実証試験の結果と今後の取り組みについて紹介する。