Vol. 44 No. 3 (2007)   船舶·海洋特集
技術論文

LNG 船の技術動向と将来展望

Key Technologies of Mitsubishi LNG Carrier -at Present and in Future

大平弘之
Hiroyuki Ohira
松本祥一
Shoichi Matsumoto
平松 彩
Sai Hiramatsu
藤野義和
Yoshikazu Fujino
大平弘之
松本祥一
平松 彩
藤野義和

世界のエネルギー需要は増加する傾向にあり,その中でもLNG は燃焼時のCO2 排出量が石油や石炭に比較し少ないために益々注目を浴びている.当社は1970 年代にLNG 船の開発を始め,1983年に初のLNG 船を引渡して以来,低BOR (Boil off rate),高度自動化システム,再液化装置,寒冷地対策などの技術を開発し,実船に適用してきている.現在でも信頼性·経済性の高いLNG 船を建造し続けており,球形タンク方式·メンブレン方式の2つのタンク方式で最新のLNG 船を建造中である.これらの実績を踏まえながら大型船,寒冷地対策船,高効率スチームタービン船などの次世代技術の開発を行っている.