本設備は,化石燃料の代替として廃タイヤを用いた気泡型流動床ボイラで,高温高圧の蒸気を発生させることが可能である.廃タイヤ中には10~20%のスチールワイヤが含まれるが炉底にワイヤを堆積させることなく流動床炉から安定して排出でき,さらに当社独自のM-STAR(Mitsubishi Multi-Stage Air Re-firing Method)燃焼方式(1)によりNOX低減とダイオキシン類低減を同時に達成できる.また,木くず,スラッジ等との混焼が可能で,廃タイヤを代替燃料として用いることで化石燃料の使用量を削減でき,CO2排出量の低減につながる.ここでは,大型流動床炉を用いた検証試験結果を基に本設備の実用化状況について報告する.