Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
特集　技術論文
音で音を"静した"道路用アクティブ遮音壁

New Noise Barrier Using Active Noise Control
齋藤　卓
Takashi Saitou
寺西　進
Susumu Teranishi
大西慶三
Keizou Onishi
新井隆範
Takanori Arai
齋藤　卓
寺西　進
大西慶三
新井隆範
道路環境対策の一つである道路自動車騒音対策は,自動車自身及び走行路面に代表される騒音発生側の対策と,遮音壁に代表される伝播経路での対策に大別される.後者においては必要な減音量を遮音壁の高さで稼ぐアプローチが基本となるため,大きな減音量を得るためには極めて背の高い遮音壁の施工が必要となる.
そこで,当社が機械騒音対策を通じて保有するアクティブ騒音技術を発展させ,道路自動車騒音に適用可能な"低い高さでも大きな減音量の稼げる高機能遮音壁"を研究·開発し,理論設計,試作,屋外試験などを経て,製品化に至ったのが本アクティブソフトエッジ(Active Soft Edge：以下ASEと略記)遮音壁である.