Vol. 45 No. 2 (2008)   冷熱特集
技術論文

期間効率を最大化する新型ターボ冷凍機

Centrifugal Chiller Maximizing Year-round Efficiency

和島一喜
Kazuki Wajima
上田憲治
Kenji Ueda
白方芳典
Yoshinori Shirakata
石川政弘
Masahiro Ishikawa
松尾実
Minoru Matsuo
古賀淳
Jun Koga
和島一喜
上田憲治
白方芳典
石川政弘
松尾実
古賀淳

近年,地球温暖化防止とCO2 排出量削減などの環境問題を受け,顧客の省エネルギーへの関心も高まっている.このような背景のもと,冷凍機の効率に対する顧客の観点も変化してきており,従来は定格仕様点における効率の評価が主であったものが,実際に年間を通じて運用される広い運転領域における効率(期間効率)が注目され始めている.新型ターボ冷凍機は,定格仕様点の効率は損なわずに,全運転領域において高効率とするため,冷凍能力の制御機構の改良や各運転ポイントにおいて効率最大となるような最適制御方法を構築したことで顧客の年間所用動力低減に貢献している.