Vol. 41 No. 6 (2004)   船舶·海洋特集
特集 技術論文

高精度パネル法を用いた高性能ステータフィンの開発

Development of High-Performance Stator Fin by Using Advanced Panel Method

星野徹二
Tetsuji Hoshino
大島 明
Akira Oshima
藤田一誠
Kazunobu Fujita
黒岩隆夫
Takao Kuroiwa
林 文夫
Fumio Hayashi
山崎悦男
Etsuo Yamazaki
星野徹二
大島 明
藤田一誠
黒岩隆夫
林 文夫
山崎悦男

ステータフィンはプロペラ後方の舵に設置してプロペラ回転流を回収する,高速·痩せ型船に適用可能な省エネ装置である.自動車運搬船を対象に,ステータフィンの設計と,理論計算及び模型試験による評価を行った.さらに,実船において,速力試験のほかに,信頼性及び性能の確認とステータフィンの基礎データ取得を目的としてフィンの応力計測,振動計測及び作動状況観察を実施した.その結果,省エネ効果のほか,強度·振動面で問題の無いことを確認した.当社建造の自動車運搬船では,ステータフィンが標準装備となりつつある.今後は,コンテナ船等,さらに高出力主機装備船への適用を検討していく.