第27回「CSR委員会」の開催について

三菱重工は、CSRを経営の基軸に据え、「常に社会の視点に軸足を置き、社会の期待に応え、信頼される企業を目指す」ため、CSR担当役員(CSO)を委員長とし、CFO、CTO、GC(General Counsel)、HR(Human Resources)担当役員、グループ戦略推進室長を委員として構成するCSR委員会を設置して、積極的にCSR活動に取り組んでおります。

第27回「CSR委員会」を以下のとおり開催しましたので、概要をご報告いたします。

【第27回CSR委員会】

1. 開催概要

日時 2021年3月22日(月曜) 15時00分~17時00分
場所 丸の内二重橋ビル3008会議室
出席者 委員長:加口CSO
委 員:三島GC、伊藤CTO、小澤CFO、柿原HR担当役員、末松グループ戦略推進室長
事務局:広報部

2. 議事内容

(1)重要課題(マテリアリティ)の全社目標について
第25回CSR委員会にてマテリアリティを特定後、部門横断タスクフォースチーム活動を経て取り纏めた全社目標および進捗モニタリング指標について審議を行い、決定した。(下表のとおり)
なお、全社目標に向けた取組みはCSR委員会にて進捗状況をフォローし、経営会議・取締役会に報告した上で、当社グループのサステナビリティな社会実現に向けた取組みとして社内外に情報を開示することを決定した。

(2)ESG(環境・社会・ガバナンス)関連施策について
取組み開始から2年間が経過したESG関連施策について、2020年度の進捗状況および2年間の総括について報告し、着実に成果を上げていることを確認した。
2021年度以降については、社会的なESG課題の変化も踏まえて取組み項目を更新し、別途、CSR委員会にて審議・決定することとした。

(3)「人権方針」の改定について
近年の社会情勢の変化に伴う人権に対する課題の多様化・複雑化に対応するため、「人権方針」を改定することを報告した。
また、「人権方針」に定める人権デューディリジェンスや情報開示などに関する具体的な取組みについて、別途、CSR委員会にて審議・決定した上で、新方針を公開することとした。

(4)「ESG情報開示イニシアチブ」への参画について
世界経済フォーラム(WEF)が公開したInternational Business Council(IBC)分科会作成のESG情報開示の包括的世界基準案(ESG Metrics)に賛同し、当社としてコミットしたことを報告した。

(5)CSR委員会のあり方について
マテリアリティ、環境、人権等のESG課題の取組みにあたっては、事業部門を含めた推進体制が必要との課題認識に立ち、2021年度に今後のCSR委員会の体制について検討することとした。

【三菱重工グループが取り組む重要課題(マテリアリティ)の全社目標】

マテリアリティ 全社目標(2030年または2050年に向けた目標)
1.脱炭素社会に向けたエネルギー課題の解決
【担当役員:CSO】
1-1. 2050年までに脱炭素化社会を実現するエネルギーインフラ構築に貢献
1-2. 2050年までにエネルギー需要部門の脱炭素化に貢献
1-3. 循環型社会・システムの構築に貢献
1-4. 2050年までに三菱重工グループの事業活動を脱炭素化
2.AI・デジタル化による社会の変革
【担当役員:グループ戦略推進室長】
2-1. 顧客や利用者に寄り添った便利でサステナブルなAI/デジタル製品の拡充
2-2. 未来型エネルギーマネジメントの構築
2-3. クリエイティブな製品を生み出すための環境づくり
3.安全・安心な社会の構築【担当役員:CTO】 3-1. 重要インフラのレジリエント化
3-2. 重要インフラの無人・省人化
3-3. MHI全製品の継続的なサイバーセキュリティ対策の深化
3-4. ドメイン横断的なセキュリティ技術を製品化
3-5. 各製品のセーフティとセキュリティの両方が考慮できる技術者の育成
4.ダイバーシティ推進とエンゲージメントの向上
【担当役員:HR担当役員】
4-1. 多様な人材による新たな価値創出
4-2. 安全で快適な職場の確保
4-3. 健やかで活力にあふれ社会に貢献できる人材づくり
4-4. 一人ひとりの自発的・自律的な成長の支援・促進
4-5. エンゲージメントの向上
5.コーポレートガバナンスの高度化
【担当役員:GC】
5-1. 取締役会審議の更なる充実
5-2. 法令遵守と誠実・公平・公正な事業慣行の推進
5-3. CSR調達のグローバルサプライチェーンへの更なる浸透
5-4. 非財務情報の説明機会創出
マテリアリティ1~5共通 サステナブルな社会実現に向けた当社グループの取り組みの情報発信強化

以上