グループ表彰制度による地球環境保全・保護、環境負荷低減に貢献する製品・活動の表彰-「Best Innovation 2021」受賞案件 -
三菱重工業は、グループ社員の環境貢献意識向上やさらなるイノベーションの促進を図るため、グループ表彰制度「Best Innovation」(注)において、地球環境保全・保護、環境負荷低減に貢献する製品や事業活動を表彰しています。
「Best Innovation 2021」での受賞案件、および概要は次のとおりです。(カッコ内は担当部門 )。
<地球環境の保全や保護、環境負荷低減に貢献した事業活動>
CO2回収技術拡販と新吸収液「KS-21™」商用化
〔三菱重工エンジニアリング株式会社〕

モングスタッドCO2回収技術センター(TCM)提供
「排ガスからのCO2回収技術」商用ベースの導入実績でシェア世界1位を獲得(三菱重工エンジニアリング調べ)。バイオマス発電所・LNG(液化天然ガス)液化プラント・セメント工場・ごみ焼却プラントなど、多種多様な排出源からのCO2回収ニーズの高まりを受け、各国から基本設計・パイロット実証・ライセンス供給などを受注した。2021年8月には関西電力株式会社と共同開発した新型アミン吸収液「KS-21™」の商用化が完了し、ノルウェーのモングスタッドCO2回収技術センターにて第三者機関による信頼性の高いアミンエミッション計測結果を取得した。
二段圧縮冷凍サイクルを採用した高効率新冷媒ヒートポンプ「Q-ton Circulation」
〔三菱重工サーマルシステムズ株式会社〕

高効率新冷媒ヒートポンプ「Q-ton Circulation」
従来の循環加温ヒートポンプは、地球温暖化係数(GWP)の高い冷媒が使用されている製品が多く、環境負荷の観点では改善の余地があった。三菱重工サーマルシステムズが開発した高効率新冷媒ヒートポンプ「Q-ton Circulation」は、低GWP冷媒「R454C」を日本で初めて採用し環境負荷を低減。さらに、独自開発した高効率大容量の3Dスクロール圧縮機を搭載した二段圧縮冷凍サイクルを採用することで、外気温度-20~43℃の広範囲における75℃出湯と高いエネルギー消費効率を実現し、ランニングコストとCO2排出量を大幅に削減した。
震災時緊急電源ガスタービンのリユースによる発電設備更新と環境負荷低減
〔エナジートランジション&パワー事業本部 GTCC事業部〕

東新潟火力発電所4-1号系列
廃止となった東日本大震災時の緊急設置電源ガスタービン(M701Fガスタービン2台)をリユースし、別の発電設備へ転用することで、発電熱効率の向上による燃料消費量やCO2排出量の削減など、可能な限りの設備流用計画による環境負荷低減を実現した。
ごみ焼却施設改良(燃焼制御+排ガス再循環)によるCO2削減
〔三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社〕

仙台市松森工場
ごみ焼却施設基幹的設備の改良工事において、循環型社会形成推進交付金の交付要件であるCO2削減率と併せ、これまで20~25年程度とされてきた施設の寿命を10~15年以上延ばすなどの提案を既納の各地方公共団体に積極的に展開し、複数の受注を獲得。CO2削減については、お客様に三菱重工環境・化学エンジニアリングの固有技術でもある新燃焼制御システム、排ガス再循環システム、触媒バグフィルター、低温触媒などを提案し、ボイラー効率と発電出力の向上、CO2排出量低減による環境負荷低減に貢献した。
(注)「Best Innovation」は当社グループの独創的な新製品・サービス、新技術、新事業、環境に配慮した活動などを対象とした表彰制度で、2003年度から毎年実施しています。今回は環境に関する上記4件を含め、計17件が受賞しました。
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