三菱重工|MHI 打上げ輸送サービス: 打上げ輸送サービスとは
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MHI 打上げ輸送サービス: 打上げ輸送サービスとは [ 宇宙開発 ]

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「打上げ輸送サービスとは」

「打上げ輸送サービス」とは、お客様の貨物(人工衛星)を「決められた日に」「ご指定の場所に」「確実に」届けるための一連のサービスです。三菱重工は、2007年のH-IIAロケット13号機より「打上げ輸送サービス」を開始しました。2013年には、H-IIBロケットの打上げ輸送サービスも開始され、更に幅広いサービスが可能となりました。
当社の打上げ輸送サービスの最大の特長はロケットの製造から、ロケットと人工衛星間のインターフェース調整、プログラム・マネージメント、そして打上げまで「一貫したサービス」を提供できる点です。
ロケットを熟知したエンジニアが、お客様である衛星製造企業、衛星ユーザーの皆様の対応にあたります。そのため、サービス全工程において首尾一貫した適正な判断が可能です。
今後もお客様の視点にたった「使いやすさ」を追求し、打上げ成功を続け、「確実で」「使いやすい」打上げ輸送サービスを提供してまいります。

打上げ輸送サービスの3つの目標と実績

打上げイメージ

3つの目標

1. お客様視点にたった「使いやすさ」
ロケット開発や打上げ業務に携わった経験を豊かな専門スタッフが、ロケットの製造、ロケット・衛星間のインターフェース調整、射場での衛星準備支援、打上げ業務まで一貫したサービス提供を努めます。
打上げ輸送サービス全般のプログラム管理、調整を行う「プログラムマネージャー」のもと、お客様の衛星ごとに「ミッションマネージャー」と呼ばれるコンタクトパーソンを配置。ミッションマネージャーは契約からサービスの履行、個々のプログラム・スケジュール管理に責任を持つと共に、ロケット製造チームや打上げ作業チームと密に連携をとり、製造から打上げまでの様々な課題を速やかに解決し、確実な打上げを実現してまいります。 当社の知識、経験、チームワークをフルに活用した体制により、お客様にきめ細かなサービスをご提供いたします。
2. 「ご指定の場所に、確実に届ける」 信頼性の高い打上げ
人工衛星が飛ぶ道筋を「軌道」と呼びます。軌道は人工衛星の目的によって異なります。
ロケットの役割は、できる限り少ない誤差で衛星を目的の軌道に投入することです。
H-IIAロケットは軌道投入の精度が非常に高く、信頼性の高い打上げを続けています。また、様々な軌道に衛星を投入してきた実績があるのも特長の一つです。
3. 「決められた日に届ける」 確実な打上げ
打上げ作業に入ってから延期がなく打ち上がった場合を、「定刻打上げ」と呼んでいます。天候悪化をのぞいた定刻打上げ率は、これまでの打上げ運輸サービス開始以降 90%以上を誇り、「スケジュール維持」に定評があります。 人工衛星を投入する軌道によって、打上げ可能な時間帯(ロンチウィンドウ)は異なります。ロンチウィンドウが2時間あるケースもあれば、月や国際宇宙ステーションなど打上げの目的となるターゲットが動いている場合には、打上げ時刻に1秒の狂いも許されないケースもあります。当社はそのような厳しい打上げ条件もクリアし、確実な打上げを実績として重ねています。

リーフレット

サービス内容

お客様とのご契約前の調整から、ご契約後の打上げまで、簡潔で万全な一貫したサービスをご提供するため、お客様から見たコンタクトポイントは当社のみです。打上げ輸送サービスを行うにあたり関連する宇宙関連メーカー、保険会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、関連省庁等との調整は当社にて行います。

H-IIAロケットのサブコンポーネントは宇宙関連メーカーに協力をいただき、打上げ輸送サービスに関する保険はお客様のご要望に応じて保険会社と調整いたします。また電波や危険物などを扱うために必要な法手続きは、関連省庁への承認作業を進め、安全監理業務、ダウンレンジ業務、打上げ射場設備の維持等についてはJAXAに協力を仰ぎながら、確実で信頼性の高い打上げを実施します。

サービス内容

三菱重工の主なサービス内容

プログラム・マネジメント
ご契約後、約2年でお客様の人工衛星を打ち上げます。この間、人工衛星のご要求にあわせてロケットを製造し、様々な解析や試験、審査会を行っていきます。確実な打上げの履行のために、スケジュールおよびプログラムの管理など一連の作業を総合的に管理するのが、プログラム・マネジメントです。 当社では、年間を通して複数の打上げを実施するため、製造・試験・打上げに関わる設備や人員の調整も必要です。ロケットや衛星の製造が何らかの事情により予定どおり進まない場合もスケジュールを柔軟に修正していきます。またJAXA種子島宇宙センターにお客様の人工衛星が搬入された後は、衛星側作業のサポート、衛星とロケットとのインターフェースの調整、さらに必要な場合には会議室や通訳のアレンジまで、きめ細かく対応します。
ミッション・インテグレーション
お客様の人工衛星は当然のことながら毎回異なります。人工衛星のサイズ、質量、投入する軌道、打上げ時期などお客様の条件やご要望を洗い出し、ニーズに合うロケットを準備する必要があります。ハードウェア、ソフトウェアを含めてロケットの仕様を検討し、技術的調整をとりまとめる作業です。
ロケット製造
ミッションインテグレーションで検討した要求に合わせてロケットを製造します。設計者の意図通り製造が進められているか、要求する品質が保たれているかなど、審査や試験を行い品質評価を重ねながら進めます。 H-IIA打上輸送サービス事業の根幹は打上成功の継続でありますから、確実に成功させるための号機毎の信頼性を確認する活動のひとつとして「品質評価活動」を実施しています。これは、通常の設計・工作・品証各部門それぞれの担当作業範囲とは別の切り口として、推進系や電気系等の各系統毎に内容を熟知している設計責任者を配置し、技術要求から製造結果までの全ての工程を横断的に見渡し、それぞれの系統毎に打上げ準備が整っていることを確認する活動です。この活動は試験機1号機から実施しており、号機を重ねる度に新しい視点・テーマを加え充実させ成果を挙げています。
ミッション・モディフィケーション
お客様の人工衛星は、ロケットと衛星をつなぐ衛星アダプタに結合された後、衛星フェアリングに収納され、ロケットの先端に搭載されます。個々の人工衛星に合わせて衛星アダプタと衛星フェアリングを用意する作業がミッション・モディフィケーションです。衛星フェアリング、衛星アダプタともに、衛星の大きさ・仕様に合わせて複数準備しています。衛星フェアリングの整備作業用ドアの位置を衛星の仕様によって決定するなど、打上げに支障のないように準備を進めます。
打上げ業務
打上げ執行責任者としてロケットの打上げを行います。人工衛星の状態、ロケットの状態、気象条件、JAXAが実施する追跡管制および安全監理の準備/実施状況など全ての状況を確認し、最終的に打上げを行うかどうかの判断を行います。

打上げまでの流れ

打上げまでの流れ

お客様との間で締結する打上げ輸送サービス契約は、打上げの約2年前です。ロケットの製造は一部契約前から開始しておりますが、ほとんどの工程は契約期間と同じスパンで進んでいきます。契約後は、打上げ予定の人工衛星の製造スケジュールに合わせながら、各種解析作業、ロケットの製造、燃焼試験を進め、最終的な機能点検を行った後、打ち上げます。

工場作業

三菱重工の製作所や宇宙関連メーカーで作られた部品やサブコンポーネントは、名古屋航空宇宙システム製作所に集められます。ロケットの要となる1段、2段の液体ロケットエンジンは名古屋誘導推進システム製作所で製造されます。部品は必要によって非破壊検査などで亀裂がないかなど調べます。1段と2段をそれぞれ組み上げた後、電気試験や機能点検を行います。電気的な信号が届くか、エンジンのノズル(燃料ガスの吹き出し口)が指令通りに動くか、電波がきちんと飛ぶか、アンテナが受信するかなどを確認し、出荷前審査会を終えると、打上げ約1.5ヶ月前に発射場に向けて出荷します。

工場作業風景(ロケット艤装組立)

射場作業

ロケットは打上げ射場に到着後、1段と2段を結合し、さらに固体ロケットブースターを結合します。その状態で総合システム点検を行い、ロケット機体の最終審査を受けます。一方、人工衛星は射場内の衛星組立棟に運ばれ、衛星単独で点検作業を行います。ロケットの搭載準備を終えた衛星は当社に引き渡され、衛星分離部との結合を行い衛星フェアリングに収納し、ロケットと衛星を結合します。
ロケットとの結合後、カウントダウン準備作業として衛星とロケット間のすべての信号がきちんと通るかの確認作業を行います。最終確認審査会を経て、打上げ3日前からカウントダウンに入り、打ち上げられます。打上げ結果については打上げ後確認会でお客様にご報告します。

射場作業
射場作業

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