都市ごみ焼却炉:三菱ガス化溶融システム
都市ごみ焼却炉:三菱ガス化溶融システム
地球の温暖化が深刻化する今日、ごみ焼却システムにも地球にやさしい“燃やし方”がもとめられています。
三菱重工グループでは、単にごみを焼却処分するだけではなく、資源として有効利用する「熱分解ガス化溶融システム」という技術を開発。都市ごみが人類に突きつけている問題に技術で応え、棄物循環社会の実現に貢献しています。
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ごみ処理フロー
1)安定したガス化燃焼

粗破砕されたごみは、給じん機でガス化炉へ供給されます。独自の給じんシステムおよび制御システムにより450~600度で安定したガス化燃焼を行います。
2)鉄・アルミのリサイクル


ガス化炉から、有価金属が酸化されずに分離・排出されます。砂は振動スクリーンで分離され、再利用されます。
3)熱分解ガスで灰溶融

竪型旋回溶融炉では、排ガスは上部から、溶融スラグは下部中央から排出されます。熱分解ガスに同伴された灰は、溶融炉下部の旋回流部に吹き込まれ、溶融したスラグが炉底から抜き出されます。ダイオキシンは溶融の過程で完全に分解されます。
4)スラグの再資源化

溶融炉から排出されるスラグは、冷却固化され、アスファルト骨材などに再資源化させます。
5)高効率ダイオキシン除去
溶融炉排ガスは、減温塔で水噴霧により減温されたのち、消石灰が吹き込まれ、排ガス中のダスト、HCl、Soxが反応集じん装置において反応除去されます。ダイオキシンも高効率で除去されます。
高温燃焼によるダイオキシン低減と灰の一貫溶融システム
シンプルでコンパクトな最先端技術

- 独自の給じんシステムによりごみを安定供給
- 流動空気・給じん量自動制御によりガス化炉内の温度を安定化
- 往復動式排出装置の採用による不燃物の安定排出
- 低酸素雰囲気部分燃焼による不燃物の未酸化回収
- 冷却壁構造により耐火物を長寿命
- 高温燃焼によりダイオキシン完全分解
- コンパクトな竪型旋回溶融炉の採用
- 排ガス量低減によりボイラ効率(発電効率)向上
- 低温バグフィルタにより高効率ダイオキシン除去