主要技術
1.大規模CFD解析技術
2.可視化・計測技術
3.風洞試験技術
開発事例
1.大規模非定常CFD解析技術を用いた航空機空力形状設計
従来の航空機の空力形状設計では、時間平均の流れ場を解く定常CFD解析を多用してきました。
近年、性能向上著しい大型 計算機とその能力を引き出すCFD解析技術の発展により、流れ場の時間発展を解く非定常CFD解析の設計適用拡大が進展しています。例えば、当社では、高並列計算機に対応した大規模非定常CFD解析技術を適用することにより、流体・音響変動を抑制し、航空機の操縦性、運動性能、耐久性等を改善する、機体形状、エンジンダクト形状、空力デバイス等の設計が可能となっています。 本設計技術は将来の戦闘機等の実機開発に適用し、航空機の安全性を高め設計のコスト低減や期間短縮に貢献していきます。
2.省エネ性能/安全性能に優れた船舶・海洋製品の開発
当社では、船体周りの造波計算や、プロペラを考慮した流場計算等で最新のCFD技術の開発・活用を進めています。この技術によって船型や省エネデバイス形状の絞り込みを行い、省エネ性能に優れた船の開発を行っています。また、波浪中の安全性を評価する水槽試験技術や連成シミュレーション技術の開発も進めています。
3.リスクや対策効果を評価する災害シミュレーション技術の開発
気候変動に起因する気象災害が国内外で激甚化する中、災害時に働く人々や設備の安全を確保するとともに被害を最小限に抑え、いち早く復旧してお客様の事業継続に貢献することは当社にとって重要な使命です。当社は、津波、洪水、台風、火災、漏洩、爆発等の各種災害による被害を予測し、対策効果を評価可能な数値シミュレーション技術の開発・活用を進めています。
4.製品開発を下支えする数値シミュレーション技術の開発
数値シミュレーションは製品の信頼性・性能向上に不可欠な技術であり、開発段階で多用されています。そこで、シミュレーションツールの開発や、流体、振動、構造、機構等との連成解析技術の実用化にも取り組んでいます。これにより、製品が実際に使用される環境に近い条件での設計最適化が可能となっています。ここで示す図は連続して飛翔する段ボールシートの紙詰まりリスクを低減する為の解析例です。
段ボール製函機の流体・機構連成解析