Vol. 63 No. 4 (2026)   オープンイノベーション特集
技術論文
 
ケンブリッジ大学Whittle Laboratoryとのターボ機械の共同研究開発

Open-innovation Research and Development of Turbomachinery with the Whittle Laboratory, University of Cambridge

関亮介
Ryosuke Seki
サム グリムショー
Sam Grimshaw
グラム プラン
Graham Pullan
関亮介
サム グリムショー
グラム プラン

本報では,三菱重工業株式会社とケンブリッジ大学Whittle Laboratoryとの長年にわたる緊密な連携による共同研究にフォーカスし,発電用ガスタービン圧縮機の性能向上と安定性改善を目的とした研究成果を紹介する。両者は,境界層制御技術やチップ漏れ制御翼の開発,旋回失速初生メカニズムの解明,等に取り組み,実験と数値流体解析を組み合わせて技術基盤を強化した。特に,抽気システムの流動メカニズムやスパイク型旋回失速の発生過程を明らかにし,圧縮機の性能向上や運転範囲拡大に寄与する知見を得た。これらの成果は,当社のガスタービン技術の国際競争力向上に貢献するとともに,今後の製品開発における重要な基盤となっている。