Vol. 58 No. 1 (2021)   新製品·新技術特集
技術論文
電源運用シミュレーション技術を活用した発電設備の定量価値評価

Quantitative Value Evaluation of Power Generation Facilities Using Simulation Technology for Power Supply Operation
山内恒樹
Hisaki Yamauchi
四方健太郎
Kentarou Shikata
名嘉丈博
Takehiro Naka
出口雅也
Masaya Deguchi
山内恒樹
四方健太郎
名嘉丈博
出口雅也
脱炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーの拡大や電力市場自由化の進展により,将来の電力市場における複雑性や不確実性が増す中,将来にわたって価値の高い製品·サービスの提供が求められる。当社は,電源運用シミュレーション技術を用い,将来の電力需要や電源構成等に関するシナリオの下,送電系統制約も考慮しながら社会コストを最小化する各発電設備の稼働パターンと電力価格を予測し,それらを,当社製品·サービス価値向上に活用している。本報では,当技術の概要,独自の将来製品·サービス価値評価フレームワーク,及び適用事例について説明する。