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◆ インドで製造されたグリーン水素・グリーンアンモニアを、シンガポールなどで利用する際の経済性評価に取り組む
◆ 炭素燃料の導入に向け、インド他各国政府への施策提言および協力の働きかけも
三菱重工業はこのたび、経済産業省が実施する令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業委託費(グローバルサウス諸国との経済連携強化に向けた戦略策定及び我が国企業の海外展開促進等調査)」(注1)において、「インド国グリーン水素・グリーンアンモニア輸出のための設備構成の最適化マスタープラン策定等調査事業」を6月から開始しました。
現在インドでは、グリーン水素・グリーンアンモニア燃料の製造を輸出産業育成の観点からも推進しています。中長期の脱炭素戦略で、この燃料の利用を掲げる国々にとって、インドは有望な輸入先の一つと見込まれています。
そこで今回の調査では、インド・東南アジアなどの脱炭素バリューチェーンの経済性検討を目的として、当社がこれまで培ってきた知見を基に、これらの製造と利用を、実際の環境や輸送時の制約条件などに合わせてモデル化(注2)し、シミュレーションにより検討します。検討に当たっては、インドのHygenco社と8月に契約を締結しており、同社が保有するグリーンアンモニア製造に関する情報の提供を受ける予定です。
今後、製造モデルと利用モデルを連結し、最適な設備構成や採算が合う条件を調査することにより、インド、シンガポールなどの国家間で脱炭素燃料を活用するためのマスタープランの策定につなげ、今回の分析結果に基づき、各国向けの脱炭素燃料導入施策を、Hygenco社他の協力事業者と共に提言および同施策への協力の働きかけをしていきます。
三菱重工グループは、2040年のカーボンニュートラル達成に向け、エネルギー供給時に脱炭素を目指す「エナジートランジション」に戦略的に取り組んでいます。今回の事業を通じ、脱炭素燃料活用のバリューチェーンにおいて日本および各国事業者の脱炭素戦略の推進と事業拡大を支援していきます。
- 1経済産業省では、成長が見込まれる未来産業に関し、グローバルサウス諸国において、日本企業が現地企業と互いの強みを生かしながら強靭なサプライチェーンの構築やカーボンニュートラルの実現を目指す事業などを支援しています。今般、令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業委託費(グローバルサウス諸国との経済連携強化に向けた戦略策定及び我が国企業の海外展開促進等調査)」において、経済産業省から当該委託事業を受託しているボストンコンサルティンググループが公募したマスタープラン策定等調査事業において、当社の「インド国グリーン水素・グリーンアンモニア輸出のための設備構成の最適化マスタープラン策定等調査事業」が採択されました。
- 2モデル化に当たっては、インド、日本、シンガポールで事業者の協力を得ながら情報を収集・分析する予定です。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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