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三菱重工、米国ボーイング社とMOUを締結
持続可能な航空産業の実現に向けた協業

Boeing
三菱重工業株式会社
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◆ 2050年のカーボンニュートラルを実現するという世界的なコミットメント達成に向けたMOUを締結
◆ SAF(持続可能な航空燃料)、水素、電動化及び環境に配慮した素材などの分野で持続可能な航空産業の実現に向けた協力体制を構築

三菱重工とBoeing社はファンボロー国際航空ショーにてMOUに調印

三菱重工とBoeing社はファンボロー国際航空ショーにてMOUに調印

三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下、三菱重工)ならびに航空宇宙分野におけるリーディングカンパニーであるボーイング社(Boeing、本社:米国バージニア州)は19日、長年に亘るパートナーシップを結実させ、持続可能な航空産業の実現に向けた協業を行う覚書(MOU)を締結しました。両社は、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下SAF)、水素、電動化、環境に配慮した素材、CO2回収、環境負荷ゼロに貢献する推進技術、新しい機体コンセプトなどの分野での協業を通して、持続可能な航空産業の実現に貢献していきます。また、航空産業のカーボンニュートラルに向けて有望なソリューションであるSAFについて、その実現を追求します。

三菱重工 加口 仁 常務執行役員兼CSO兼エナジードメイン長は、「カーボンニュートラル社会の実現は地球規模の課題であり、当社は、脱炭素分野での実績を誇るリーダーとして、気候変動対策をリードしていくことが我々のミッションであると考えています。CO2削減に貢献できる製品・技術・サービスを通して、世界中のパートナーと協調し、社会のNet Zero実現に貢献していきます」と述べています。「私たちは、世界的な航空宇宙分野のリーディングカンパニーであるボーイング社と提携できることを大変誇りに思い、このパートナーシップが持続可能な航空産業の発展に大きく貢献するものと確信しています」。

三菱重工は、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、カーボンニュートラル社会や持続可能な航空産業の実現に向けた技術開発に取り組んできました。最近では、SAFの商用化および普及・拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」に加盟しました。ACT FOR SKYでは、SAFやカーボンニュートラル、資源循環の重要性を訴えながら市民・企業の意識変革を通じて、行動変容につなげていくことを目指します。

ボーイング社のチーフ・サステナビリティ・オフィサーを務めるChris Raymond氏は、「航空宇宙産業がもたらす恩恵を何世代にも渡って享受するためには、業界の大胆な気候変動目標の実現に向けて、両者の革新的な技術力や知見を結集しなければなりません」と述べています。「三菱重工は、温室効果ガスの排出削減に積極的に取り組み、革新的で持続可能な技術の開発に取り組んでいます。私たちは彼らと提携することを光栄に思い、持続可能な飛行の未来を開発するという野心で団結しています」。

三菱重工は昨年、 「MISSION NET ZERO」を宣言し、2040年までにバリューチェーン全体を含むグループ全体のCO2排出量を2040年までにNet Zeroにする目標を設定しました。また、その中間目標として2030年までに同排出量を50%(2014年比)削減します。

三菱重工のMISSION NET ZEROについて、詳しくはhttps://www.mhi.com/jp/expertise/carbon-neutralをご覧ください。

2021年、ボーイング社は再生可能エネルギーへの移行を促進するために複数のパートナーと提携を結んでいます。パートナーにはSkyNRGAlaska AirlinesEtihad AirwaysNASARolls-RoyceUnited Airlinesなどが含まれます。同社はFirst Movers Coalitionにも参加しており、排出量を削減する新技術の開発を加速するために、あらゆる分野の大手企業と提携しています。また、ボーイング社の合弁会社Wisk社では、米国初の電動式の自動飛行タクシーの市場投入を目指しており、Urban Air Mobilityを中心とした輸送の脱炭素化と新たな事業機会の創出に取り組んでいます。

ボーイング社のサステナビリティに関するコミットメント、パートナーシップ、取り組みについてはhttps://www.boeing.com/principles/sustainabilityをご覧ください。

世界的な航空宇宙のリーディングカンパニーであるボーイング社は、150カ国以上で商用航空機、防衛製品、宇宙システムの開発、製造、サービスを提供しています。米国のトップ輸出企業として、同社はグローバルなサプライヤーの能力を活用して、経済的機会、持続可能性、地域社会への貢献を促進しています。ボーイング社の多様なチームは、安全、品質、誠実という同社のコアバリューに基づいて、将来に向けた革新、サステナビリティのリード、文化の醸成に取り組んでいます。詳細については、boeing.com を参照してください。


Tags: カーボンニュートラル,エナジートランジション
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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