Press Information

透過型・マルチドア対応プラットホームドアを開発
短時間での据付けも実現

発行 第 5133号
Print

 三菱重工交通機器エンジニアリング株式会社(MHI-TES、社長:鳥取勝美、本社:広島県三原市、三菱重工業が100%出資)は、透明タイプで、扉数の異なる車両(2~4扉車)運行にも自在に対応する「透過型・マルチドア対応プラットホームドア」システムを開発、16日から営業活動を開始する。ホームドア全体に透明素材を採用することで開放感のある快適な駅空間を提供するとともに、これまで普及の足枷となっていた、異なる車両扉位置に合わせたホームドアの開閉を実現した。

【透過型・マルチドア対応プラットホームドア】
 プラットホームドアは、鉄道駅のプラットホームと線路の間に設置し、乗降客のホームからの転落や列車との接触などを防ぐシステム。
 今回開発のプラットホームドアは、戸袋と扉に強化ガラスや不燃性ポリカーボネートを使用した透過型で、プラットホームや車両からの視認性を大幅に向上させることで、より高い安全性を確保した。また、戸袋付、戸袋なし、非常扉付の3つの扉を自在に組み合わせて、2ドア車、3ドア車、4ドア車のいずれの車両にも対応しホームドアを開閉することができる。

 短工期を実現したのも特徴。具体的には、現地での据付けを短時間で実施するため、人手による中間組立品の搬送・再組立・据付けが簡易にできる構造とした。
 強靭さを確保したのもポイント。主構造部材には高張力アルミ合金を採用、既設プラットホームへの荷重を軽減する一方、群集荷重を十分考慮した強靭設計により最大水平荷重2,450N/mに耐える構造を実現した。
 そのほか、オプションとして、コマーシャル、案内表示機能、支障物検知機能などを準備している。

 MHI-TESは、三菱重工が国内外で手掛ける交通システムのアフターサービスと、輸送機器、産業機械の設計・製作から販売・据付け・運転・アフターサービスまでを主業務とする企業。そのうち、プラットホームドアについては、国内の地下鉄や新交通システム向けに多数の実績を持つが、今回の新製品投入を機に、さらに積極的な営業活動を展開していく。

mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: