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三菱造船、富山高等専門学校向け練習船「若潮丸」の命名・進水式を下関で実施

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◆ 富山高等専門学校にとって5代目の新練習船であり、三菱造船での同校向け練習船建造は初
◆ 2026年3月に引き渡し、学生の航海実習や運航・海洋に関する調査実験などに従事予定

命名・進水式の様子

命名・進水式の様子

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:上田 伸、本社:東京都港区、以下、三菱造船)は23日、独立行政法人国立高等専門学校機構 富山高等専門学校向け練習船の命名・進水式を、三菱重工業下関造船所江浦工場(山口県下関市)で行いました。「若潮丸」と名付けられた本船は今後、艤装工事、試運転などを経て2026年3月に同校へ引き渡された後、航海実習や運航、海洋に関する調査研究を通して、海洋人材の育成や、地域での社会貢献、海事思想普及に向けたさまざまな教育・地域貢献活動などにも従事する予定です。

本船は、富山高等専門学校にとって1995年以来31年ぶりのリプレースとなる同校5代目の練習船です。三菱造船にとって同校向け練習船の建造は初となります。本船の特徴として、個々に配慮した快適な居住環境や、五感を含めて鍛えたシーマンシップを醸成するための工夫があります。具体的には、操船シミュレータや実習用配電盤を装備し、反復訓練ができる実習環境を整えるとともに、磨き作業など日々の整備が必要な木甲板を採用したり、機器ごとの音や振動の違いが分かるように主機室と発電機室を分けたりしています。また、自然災害発生時における船上基地局の運用、給水、給電、支援物資輸送、居住設備提供といった災害支援船としての機能も有しています。さらに、湾中央部の水深が1,000mを超え、水塊構造が3層からなるなど、世界でも珍しい特徴がある富山湾での海洋調査・研究のための各種音響観測機器、Aフレームクレーン、各種観測ウインチといった充実した海洋観測設備も有しています。

三菱造船は今後も、三菱重工グループとのシナジーにより、先進性を一層高めた海洋分野における開発力・設計力を発揮し、次世代の海技士教育や海洋調査に資する船舶を建造することを通じて、お客様と共に社会の進歩に貢献していきます。

■若潮丸の主要目

船主 独立行政法人国立高等専門学校機構 富山高等専門学校
全長 約56.3m
約10.6m
深さ 約5.8m
総トン数 約370トン
定員 約60名
航海速力 12.5ノット

Tags: 進水式,船舶
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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