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MHIETとMHI-TC、複数電源の最適制御コントローラー「COORDY」を初納入
物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安」向け
物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安」向け
◆ MHIET開発のCOORDYにより、再エネを最大限に活用
◆ 系統電力が喪失しても蓄電池と再エネを最適制御するため、BCPにも対応

三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:古殿 通義、本社:神奈川県相模原市)と三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社(MHI-TC、社長:中島 滋、本社:東京都港区)は、複数の電源を最適制御し、再生可能エネルギーを最大限に活用できるマイクログリッドコントローラー「COORDY」(コーディ)を初めて納入しました。納入先は、三井不動産株式会社(社長:植田 俊氏、本社:東京都中央区)とENEOS不動産株式会社(社長:丹羽 逸夫氏、本社:横浜市中区)が横浜市鶴見区に開発した大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安」(以下、MFLP横浜新子安)です。
MFLP横浜新子安(注1)には、屋上に約2,000kWの太陽光パネルが設置され、これを活用するために約2,600kWhの容量の蓄電池が導入されています。また、MHIET開発のCOORDYが系統電力、太陽光発電、蓄電池という3種類の電源を最適制御することで、約40%のCO2削減が見込まれています。今回の蓄電池とCOORDYの手配・設置から試運転、ならびに土木構造物の工事はMHI-TCが担当。グループ会社間の連携によって最適な事業運営設備・製品をトータルパッケージで提供する総合エンジニアリング(注2)により、土木建築から機械設備までをワンストップで手掛け、効率的な施工とコストダウンを実現しました。
MHIETは、太陽光などによる再エネ発電とレシプロエンジン発電および蓄電池を組み合わせることで、再エネによる不安定な電力供給の最適配分と安定制御ができる“トリプルハイブリッド”自立給電システム「EBLOX(イブロックス)」を開発、MHIET相模原工場内の実証設備「トリプルハイブリッド発電所」において2019年から稼働しています。このEBLOXの中核となるCOORDYは、災害などによって系統電力を喪失しても、エンジン発電機/蓄電池/再エネを最適制御するため、BCP(事業継続計画)にも対応可能といった特徴があります。
MHIETは、引き続き、COORDYを通して変動性のある再エネを安定化して組み込めるEBLOXをソリューションとして提案することで、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジションによる低・脱炭素社会の実現を目指すとともに、社会課題の解決に貢献していきます。
MHI-TCは、今後も土木・建築・プラント分野の建設エンジニアリング力を核に、三菱重工グループの製品・設備を活用しながら、最適かつ効率的でサステナブルな社会の実現を目指していきます。
- MFLP横浜新子安は2025年2月28日に竣工しました。詳細に関しては、以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2025/0303/ - 三菱重工グループの総合エンジニアリングへの取り組みについて、詳しくは以下URLをご覧ください。
https://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/612/612120.pdf
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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