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◆ 外観デザインを継承しつつ内部の機器デザインを最適化、また走行データ活用でメンテナンス性も向上
◆ 7月15日より新車両2編成の営業運転を開始、2028年まで順次引き渡し実施

センカン・プンゴルLRTの新車両(SBS Transit社提供)
三菱重工業は、三菱重工グループのアジア・パシフィック地域拠点であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd. (以下、MHI-AP)および三菱商事株式会社と共同で、2022年にシンガポール陸上交通庁(LTA:Land Transport Authority)から受注した、シンガポール北東部を走る全自動無人運転車両システム(AGT:Automated Guideway Transit(注1))「センカン・プンゴルLRT(Sengkang-Punggol LRT)(注2)」の輸送力増強プロジェクト(注3)において、本プロジェクト最初の車両を引き渡しました。
引き渡したのは新車両2編成で、今後2028年までに合計25編成を順次引き渡す予定です。同2編成は7月15日に営業運転を開始。当日は、営業運転開始の記念式典をLTAが主催し、シンガポールのガン・キムヨン副首相がご臨席されました。
新車両の外観デザインは既存車両を継承していますが、通常は1両ごとに設置される信号機器などを、2両で1セットにしたことで、搭載する機器を最適化しました。また、車内の運転台には、各機器を設定できるタッチパネルを搭載。さらに、走行時の車両情報を常時蓄積し、そのデータを活用することでメンテナンスやトラブルシュートの迅速化を図るなど、運行事業者からのさまざまな改善要望に対応しています。

センカン・プンゴル地区の急速な人口増加に伴って、センカン・プンゴルLRTの利用者も増加し、新車両による輸送力増強に対して、同国関係者や周辺住民の期待が高まっています。三菱重工とMHI-APは、開業以来の安定した運行やアフターサービスの実績を基に、引き続き、期待に応えていきます。
三菱重工グループは、ヒトやモノを快適で安全に運ぶサービスを通じて、今後も世界に貢献していきます。
- 1 AGTは、電力駆動によって完全自動走行する新交通システム。ゴムタイヤ方式を採用しているため、走行が低振動かつ低騒音であるのが特長。都市内交通および空港内・周辺の移動用として世界各地で採用されています。
- 2LRTは元来「Light Rail Transit(次世代型路面電車)」の略称として広く使われていますが、センカン・プンゴルLRTはその高速性能にちなんでLight Rapid Transitを略称としています。
- 3センカン・プンゴルLRTの輸送力増強プロジェクト工事について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/220217.html
https://www.mhi.com/jp/news/23050901.html
Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(MHI-AP)について
MHI-APは三菱重工業のアジア・パシフィック地域拠点として、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、域内の他地域の成長を支援しています。引き続き、都市開発、インフラ、エネルギー、ユーティリティ、物流、交通の分野で地域に根差したソリューションや、世界の技術を進歩させる信頼性の高い革新的なソリューションを提供していきます。
詳細については、www.mhi.com/をご参照ください。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
詳しくは:
- 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
- オンラインマガジン SPECTRA: spectra.mhi.com/jp
- YouTube: Discover MHI
- X(旧Twitter): @MHI_Group | @MHI_GroupJP
- Instagram: @mhi_groupjp
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