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米国テキサス州・LNG液化プラント向けCO2回収システムの基本計画について契約締結
世界初、LNG液化プラントの排ガスからCO2回収・貯留の実施に向け前進

NextDecade Corporation
米国三菱重工業株式会社
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◆ MHIAはLNG液化プラントの排ガスからCO2を回収するシステムの基本設計、ライセンス供与を担当
◆ MHIENGが関西電力と共同開発したCO2回収技術「KM CDR ProcessTM」を採用

リオ・グランデ(Rio Grande)LNG液化プラント 完成イメージ図

リオ・グランデ(Rio Grande)LNG液化プラント 完成イメージ図

米国のネクスト・ディケイド社(NextDecade Corporation)と三菱重工の北米統括拠点である米国三菱重工業株式会社(MHIA:Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)は、LNG液化プラントの排ガスからのCO2回収システムについて基本計画パッケージ(PDP:Process Design Package)の提供を行うことで合意しました。今回の合意により、MHIAはCO2回収システムの基本設計、CO2回収技術のライセンス供与を行います。経済性の検討を経て将来的に建設される予定で、排ガスからCO2を回収・貯留(CCS:Carbon Capture and Storage)する技術を商業用のLNG液化プラントに適用する今回の取り組みは、世界初となります。

今回の合意は、ネクスト・ディケイド社の100%子会社であるネクスト・カーボン・ソリューションズ(NEXT Carbon Solutions)が、テキサス州(Texas)ブラウンズビル(Brownsville)に建設予定のリオ・グランデ(Rio Grande)LNG液化プラントから排出されるCO2を回収・貯留するプロジェクトに関するものです。全世界で13基の商用機納入実績を誇る三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)が関西電力株式会社と共同開発したCO2回収技術「KM CDR ProcessTM」を採用し、LNGの低炭素化(Low Carbon LNG)を目指します。将来的に、ガス精製過程での回収分も含め年間500万t規模のCO2排出削減を見込んでいます。

今回の合意について、ネクスト・ディケイド社の会長兼CEOであるMatt Schatzman(マット・シャッツマン)氏は次のように述べています。「商業規模のCO2回収技術で広く認知されている三菱重工グループと基本計画パッケージ提供に関する契約を締結できたことを嬉しく思います。三菱重工グループのCO2回収技術は、ネクスト・ディケイド社独自のプロセスを補完する理想的なソリューションです。世界で最も環境に配慮したLNGプロジェクトとして期待されているリオ・グランデLNGのCCSプロジェクトで三菱重工グループと協力できることを楽しみにしています」。

また、MHIAの白岩 良浩CEOは次のように述べています。「三菱重工グループは、世界規模でのカーボンニュートラル実現に貢献するため、エナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)分野の取り組みを強化しています。実証済みのKM CDR ProcessTMを提供することで、この世界をリードするプロジェクトに貢献できることを誇りに思います。これは世界初のLNG液化プラント排ガスからのCO2回収技術の適用であり、将来の脱炭素社会への道を拓くものです。当社は革新的なソリューションプロバイダーになることを目指しており、ネクスト・ディケイド社との取り組みを通して、未来のカーボンニュートラル実現に貢献してまいります」。

ネクスト・ディケイド社とMHIAは、今回のLNG液化プラントから排出されるCO2を回収・貯留するプロジェクトを通して、温室効果ガスの効果的削減という地球規模の課題解決に向けて貢献していきます。

 

■ネクスト・ディケイド社について
ネクスト・ディケイド社は、世界にクリーンなエネルギーを提供することに取り組んでいます。100%子会社のネクスト・カーボン・ソリューションズとリオ・グランデLNGを通じて、北米最大級のCO2回収・貯留プロジェクトに加え、南テキサス州で年間2,700万tのLNG輸出施設を開発しています。リオ・グランデLNG施設は、パーミアン盆地とイーグルフォード・シェールガスを世界のLNG市場につなぐ米国最大かつ最もグリーンなLNG輸出ソリューションとなる見込みです。ネクスト・ディケイド社の株式は、ナスダック株式市場に“NEXT”のシンボルで上場されています。本社はテキサス州ヒューストンに所在します。詳しくはネクスト・ディケイド社のウェブサイトwww.next-decade.comをご覧ください。

 

■KM CDR ProcessTMについて
MHIENG(当時、三菱重工)は、1990年から関西電力と共同でCO2回収技術「KM CDR ProcessTM」の開発に取り組んでいます。2021年4月現在、KM CDR ProcessTMを用いたプラントを13基納入しており、現在、さらに2基建設中です。MHIENGは、この分野における世界のリーディングカンパニーです。 詳しくは、以下のURLおよびYouTube動画をご覧ください。


Tags: エナジートランジション,脱炭素,CCS