グリーンボンドフレームワーク

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    1. 調達資金の使途

    グリーンボンドによる調達資金は、以下の適格事業・プロジェクトに関連する新規又は既存の事業・プロジェクトに充当する予定です。

    適格事業・プロジェクト

    再生可能エネルギー/クリーンエネルギー事業(風力発電設備/事業・地熱発電設備/事業・水素発電設備/事業)

    適格クライテリア

    三菱重工グループが取り組む以下の基準を満たす再生可能エネルギー/クリーンエネルギー事業に対する新規支出及びリファイナンス(研究開発資金、事業開発・事業運営資金、運転資金等)

    • 水素発電の場合、100%水素発電に向けた事業・プロジェクトであること
      (但し、水素発電の設備に係る研究開発への充当は予定していない)
    • 地熱発電の場合、CO2排出量が100g CO2/kWh以下であること
    • 法人への出資の場合、当該法人が再生可能エネルギー/クリーンエネルギー事業専業又は売上の90%以上を再生可能エネルギー/クリーンエネルギー関連で占めていること
    • 事業・プロジェクトへの支出の内、設備投資費等(CAPEX)については関連するグリーンボンドの発行日から遡って7年以内に、運営費(OPEX)については関連するグリーンボンドの発行日から遡って3年以内に実施されたものであること

    2. プロジェクトの評価及び選定のプロセス

    2.1 プロジェクト選定プロセス

    グリーンボンドによる調達資金充当対象として当社事業部門が選択した事業・プロジェクトが適格クライテリアに適合しているか当社財務部門が確認した後、最高財務責任者が最終決定します。

    2.2 環境リスク及び社会的リスク低減のための取組み

    プロジェクトの実行にあたって、当社は適格クライテリアに基づき環境リスク及び社会的リスク低減に取り組むほか、当社グループのCSRのフレームワークに従い持続可能な社会の実現に向け貢献していきます。

    3. 調達資金の管理

    当社は、グリーンボンドの発行による調達資金について、グリーンボンドが償還されるまでの間、定期的(少なくとも年に1度)に内部管理システムを用いて、当社財務部門が調達資金の充当状況を管理します。調達した資金はグリーンボンド発行後、償還されるまでの間に充当する予定です。適格事業・プロジェクトへ充当されるまでの間、未充当額を現金又は現金同等物にて管理します。

    4. レポーティング

    当社は、適格事業・プロジェクトへの資金充当状況、調達資金の管理状況及び社会的インパクトを年次で、当社ウェブサイトにて報告します。大幅な変更がある場合は適時にウェブサイトで開示します。なお、最初のレポーティングについては、グリーンボンド発行から1年以内に実施予定です。

    4.1 資金充当状況レポーティング

    当社は、グリーンボンドにて調達された資金が全額充当されるまで、適格クライテリアに適合する事業・プロジェクトへの資金の充当状況を年次でレポーティングします。
    以下の項目について実務上可能な範囲でレポーティングする予定です。
    ・適格事業・プロジェクトへの充当状況、概要(進捗状況を含む)
    ・充当金額及び未充当資金の額又は割合、充当予定時期、運用方法
    また、長期にわたり維持が必要である資産に対し、複数回のグリーンボンドの発行を通じてリファイナンスを行う場合、実務上可能な範囲で発行時に対象資産の経過年数、残存耐用年数及びリファイナンス額を開示します。

    4.2 インパクト・レポーティング

    当社は、グリーンボンドの償還までの間、環境改善効果を示す以下の指標等を実務上可能な範囲でレポーティングします。
    ・対象事業に関連する再生可能エネルギー/クリーンエネルギー施設の年間発電量(MWh)、年間CO2削減量(トン)
    ・研究開発の進捗状況に関する情報(参加プロジェクトの概要等)