MHI SHOWCASEにて2008年8月に発表
実績[ 物流・産業 ]
自ら揺れることで揺れを抑えることから、アクティブ型と呼ばれています。据え付け機は、制振装置を起振機代わりにして建物を揺らし、性能確認試験を行いました。
活気あふれる上海の街に、2008年春、森ビル株式会社が中心となって手がけた超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」が竣工しました。地上101階、高さ492メートルというこの世界トップクラスの高層ビルの揺れを軽減し、快適な居住性を保つために採用されたのが、日本では横浜ランドマークタワーほか、豊富な実績をもつ三菱重工の制振装置です。この制振装置は、強風発生時の建物の揺れをセンサーで検知し、装置内部にワイヤーで吊るされている150トンの振動体(錘)の揺れをコンピューターで瞬時に計算。モーターで錘をコントロールし、建物の揺れを軽減させる仕組みです。アクティブ型は、揺れの強さを感知してモーターで錘をより大きく動かし、性能を数倍に高めていることが一番の特徴です。制振装置を備えることで上部階のホテルはもちろん、オフィス階も非常に高い居住性を確保しています。