東日本大震災に伴う当社グループの対応について(第2報)

三菱重工業株式会社
東日本大震災により被害を受けられた被災者の皆様に対し、謹んで心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

ニュースリリース(重要なお知らせ)

生産拠点等の状況

2011年6月1日現在

当社グループの主要な生産拠点につきましては、今回の震災による直接的な被害はほとんど受けておらず、通常の稼動を続けております。なお、調達品につきましては一部に若干の影響が生じておりますが、現在、調達先の現状把握および物品確保に全力で努めております。

また、当社の各生産拠点の放射線量については、5月30日付文部科学省の環境放射能水準調査結果に基づき、原子力安全委員会が健康に影響を及ぼすものではない旨確認しております。当社としましては、今後もお客様に安心して当社製品をお使いいただけるよう、当局および関係機関から発表される調査結果等に引き続き注意してまいります。

このように、上記の生産拠点について、生産への影響は調達関連の軽微なものにとどまる見通しですが、東京電力管内の一部工場(横浜製作所金沢工場、同本牧工場、相模原製作所)および品川本社ビル、横浜ビルにつきましては、今夏に行われる節電対策により業務形態に何らかの影響が出ることも想定されます。その際は改めてお知らせいたします。

なお、品川本社ビルショールーム「M's Square」は節電対策を実施し、開場時間を短縮して運営しております。また、「三菱みなとみらい技術館」につきましては、4月16日(土曜)より運営を再開しております。

当社グループの製品をお使いの皆様へ

震災における当社グループの対応

2011年4月27日現在
当社の復興支援活動につきまして、下記のとおりお知らせいたします。

お客様への支援

電力会社への支援

  • 地震発生直後から自社のヘリコプターを使って人員・物資を輸送。
  • 東京電力・東北電力管内の火力発電所へ延べ5000人・日(4月25日時点)規模の要員を派遣し、電力供給力の回復に向け支援中。
  • ガスタービン、産業用発電設備など、発電設備の早期納入に向け、生産拠点(高砂製作所、横浜製作所、相模原製作所)における対応を強化中。
  • 電気自動車5台を電力会社の業務連絡用として無償貸与。

福島第一原子力発電所への支援

  • 福島第一原子力発電所で溜まっている大量の水対策の為、東京電力が静岡市から引渡しを受けた 「メガフロート」の改造工事を横浜製作所で実施中。
  • 発電所の瓦礫処理車として、15tフォークリフトをベースとした車両2台の提供について対応中。
  • 東京電力からの要請に応じ、汚染水処理、遮蔽対策、放射能物質の拡散防止対策などの技術検討を実施。

その他の支援活動

  • 被災した自治体の廃棄物処理施設の早期運転再開を支援中。また、阪神・淡路大震災での活用事例がある簡易型焼却炉について、被災地の自治体等からの引き合いに対応中。
  • 橋梁、立体駐車場、自動料金収受システムなど被災地の社会インフラの早期復旧に向け対応中。
  • 工作機械(延べ300人規模)、エアコン(延べ400人規模)について、被災した顧客の復旧支援を行うとともに、製品サポート体制を確立。

被災地への支援

義援金・募金

  • 当社グループによる義援金として5億円相当の拠出を決定。
    (義援金と非常用生活用品等の物資提供の合計)
  • 社内の各生産拠点等で社員募金(約45百万円)を実施するとともに、社員募金に対する会社からのマッチングギフト(同規模の募金)を実施予定(総額1億円規模)。

医療活動への支援

  • 社有機による福島方面への医薬品を輸送
    (医薬品合計約500キログラム(名古屋医師会手配)、3月19日、2フライトを実施(名古屋飛行場⇔福島空港)。)
  • 日本医師会等からの要請に基づき、社内医療施設(三菱病院)の医師・看護師を派遣。
三菱長崎病院
三菱神戸病院

三菱名古屋病院
:看護師1名を3月31日~4月5日宮城県気仙沼市に派遣済。
:医師1名を3月24日~福島県に派遣中。そのほか医師5名を派遣要員として登録。
看護師2名を5月 宮城県石巻市に派遣予定。
:医師2名を5月 福島県いわき市周辺に派遣予定。
  • 社内医療施設(三菱病院)での患者受け入れ協力。
    三菱病院(三菱長崎病院、三菱神戸病院、三菱名古屋病院、広島三菱病院、三菱三原病院)での患者受け入れ協力を日本医師会に回答。

被災者受け入れのための当社施設提供

  • 全国の当社受け入れ可能施設を各自治体へ登録
    (社宅179世帯(11ヵ所)、寮328人分(5ヵ所)、保養所285人分(2ヵ所))
  • 全国の当社受け入れ可能施設を各自治体に登録

社員食堂での東北応援プロジェクト展開(ダイヤ食品サービス株式会社と共同実施)

  • 「東北応援メニュー」として、風評被害を受けている北関東・東北産の食材・酒(夜間提供)を食堂メニューに取り入れ実施。
    (5月9日より、品川本社ビル、横浜ビル、社員寮等の食堂で実施(約1000食分)、順次、全国の生産拠点等にも展開予定。)
  • 酒類売り上げの10%を義援金に充当。
  • 被災地名産品の陳列販売も実施。

社員ボランティア派遣

  • 首都圏勤務社員(本社、横浜製作所、相模原製作所)のボランティア派遣実施(約100名)。
  • 併せて、他地域の社員ボランティア派遣も適宜実施。

夏季ピーク電力削減対策

対前年度比△25パーセントピーク電力削減に向け、現在実施している各種節電対策に加え、下記を実施予定です。
(対象:品川本社ビル、横浜ビル、横浜製作所、相模原製作所)
(1)品川本社ビル、横浜製作所、相模原製作所の自家用発電機の稼動を拡大。
(2)7月、8月それぞれ10日以上の連続休暇を導入予定。