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伊ターボデン社、カナダ・サスカチュワン州の先住民へ持続可能な発電システムを提供

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◆ 木質バイオマス燃料を使用したカーボンニュートラルな8,000kW級電力で地域の環境・経済の持続可能性を向上

◆ 約5,000世帯に供給し、大気汚染の改善に貢献

三菱重工グループのターボデン社(本社:イタリア・ロンバルディア州、Turboden S.p.A)は、このほどカナダ・サスカチュワン(Saskatchewan)州の先住民居住地であるメドウレイク(Meadow Lake)区を対象に、木質バイオマスを燃料とする8,000kW級のバイナリー発電設備を納入する契約を締結しました。

メドウレイク地区は、同州北西部辺境のメドウ湖周辺に位置し、複数の先住部族が居住しています。今回ターボデン社が納める発電設備は、これら諸部族協議会の事業として、カナダ政府ならびにサスカチュワン州当局も資金支援します。発電設備は製材所で発生する端材などのバイオマス残留物をボイラー燃料として、ターボデン社独自の有機ランキンサイクル(ORC:Organic Rankine Cycle)を用いたバイナリー発電設備(注)により発電。約5,000世帯にカーボンニュートラルな6,600kWのベースロード電力を供給する予定です。25年にわたり温室効果ガスであるCO2の排出を約100万トン以上(自家用車約5万台/年分以上のCO2排出量に相当)抑制するほか煤煙その他の有毒物質も減らし、住民の文化的生活と健康に寄与することが期待されます。また電力に加え、本設備から発生する熱もカナダ最大の製材施設であるノーサスク製材所の乾燥室やビルに供給、天然ガス消費量を減らすことが可能となります。

ターボデン社は、1980年にミラノ工科大学の教授らが主体となって設立され、有機ランキンサイクルを用いた発電に取り組んできました。2013年からは三菱重工グループに加わっています。2016年には、総合機械商社の第一実業株式会社を日本国内の販売代理店とする契約を締結。昨年10月には熊本県南関町で、これまで日本では処理が難しいとされていた竹バイオマスを主燃料とする995kWのバイナリー発電設備として、ターボデン社の製品が実証稼働を開始しました。これは国内初で、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のバイオマスエネルギー導入促進プロジェクトに選定されたものです。

三菱重工業グループは、本年2月26日から東京ビッグサイトで開催される「第10回国際スマートグリッドEXPO」にブースを出展します。「NEXT ENERGY」をテーマとしたブースでは、ターボデン社のORC発電システムについても紹介します。

三菱重工業は、広範囲かつ高効率な発電・エネルギーシステムの提供を追求するグローバル企業として、ターボデン社と緊密に連携し、バイナリー発電装置の普及を通じた世界規模でのサスティナブル(持続可能)なエネルギーミックスに貢献していきます。

  • ターボデン社のバイナリー発電装置は、フロン系や炭化水素系など低い沸点で気化する有機系材料を沸騰媒体として稼働させるORCタービンを主機として構成されており、バイオマスや工場排熱、地熱など比較的低い温度の熱を活用することができます。最大40,000W級の発電が可能で、燃料産出地域以外もしくは水資源に恵まれない内陸部・砂漠地帯・島々でも容易に導入でき、天候などに左右されにくい安定した発電ができます。
バイオマス焼却炉
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ORC熱電併給設備
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