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三菱造船 大型LPG運搬船「FUTURE ACE」の命名式を実施
JXオーシャン向けで

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◆ 省エネ性能に加え、世界の多様なLPGターミナル・新パナマ運河に対応

◆ 2020年のSOx規制に対応した「三菱製SOxスクラバーシステム」を三菱造船として初搭載

◆ 三菱重工海洋鉄構(長崎市)で建造、タンク総容積は83,000m3

三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:大倉 浩治、本社:横浜市西区)は12日、JXオーシャン株式会社(社長:稲葉 愼司氏、本社:横浜市西区)向けに建造中である大型LPG運搬船の命名式を行いました。本船は、当社最新第三世代の83,000m3型LPG運搬船としては12隻目で、省エネ性能に加えて世界の多様なLPGターミナルに柔軟に対応できるほか、拡張された新パナマ運河に適合した仕様となっており「FUTURE ACE」と命名されました。引渡しは今月末を予定しております。

三菱重工業の長崎造船所 本工場で行われた式典には、荷主および船主の各代表をはじめ関係者多数が出席。JXオーシャンの稲葉 愼司代表取締役社長による命名、また本船荷主代表のご令室による支綱切断が行われました。

本船は、長さ230m、幅36.6m、深さ21.65m、喫水11.55m、総トン数48,167トン、タンク総容積約83,000m3で、2018年12月27日に進水。建造は三菱重工グループの三菱重工海洋鉄構株式会社(社長:椎葉 邦男、本社:長崎市)が担当しました。船名の"FUTURE"は、JXオーシャンが所属するJXTGグループの "X(みらいの意)" にちなんだもの。"ACE" は、今後FUTUREシリーズで揃えようとしている新造LPG船の一番船を意味するA(アルファベットの最初)と "一流の、第一線" といったイメージから選ばれました。なお、長崎造船所としては、前身会社も含めたJXオーシャン向けの契約船として本船を含め累計29隻の建造実績を有しています。

LPG運搬船「FUTURE ACE」
LPG運搬船「FUTURE ACE」

本船は三菱重工時代から培ってきた設計・建造能力をベースに独自の船型を採用したことにより、優れた燃費性能とLPGターミナルごとに異なるさまざまな接続条件への高い適応性を実現しています。具体的には、最新の船型開発技術により最適化した船型およびスクリュープロペラを採用し、プロペラの推進効率を向上させる「三菱リアクションフィン」を組み合わせて推進性能を向上。また、本船では三菱造船としては初めて2020年より開始されるSOx(硫黄酸化物)規制に対応した「三菱製SOxスクラバーシステム」を搭載しています。その他にもバラスト水処理装置の搭載により環境保護に配慮するとともに、多様なLPGターミナルに入港でき、また、新パナマ運河に対応した艤装品を備えています。

三菱造船および三菱重工海洋鉄構は、今後も引き続き燃費性能・環境性能に優れたLPG運搬船を建造していくことにより、エネルギーの安定供給と環境保全に貢献していきます。

LPG運搬船「FUTURE ACE」
LPG運搬船「FUTURE ACE」

Tags: 船舶・海洋,I&Iドメイン
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