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2016年 宮永社長 年頭挨拶(要旨)

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変化の風に乗り、高度を上げていこう

今年は前年の成果を弾みにし、希望に満ちた素晴らしい一年になると期待しています。昨年11月に実施した開発中の旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の初飛行では、私たちの強みである総合力を形にして示すことができました。当社グループの技術力とエンジニアリング力が調和し、素晴らしいチームワークによって新たな価値を生み出した輝かしい一例です。グループの皆さんの支援によって、グループ内外の関係者の皆さんの力が、国境を越えて結集し実現したものです。皆で誇りにしましょう。

昨年は新たな中期経営計画「2015事業計画」がスタートし、MRJの初飛行と同じように、力強く離陸することができました。いずれも大きな節目でしたが、私たちはこれから、待ちかまえるさらに大きな挑戦に向けて、しっかりと準備を整えなければなりません。

今年は「加速」の年です。当社グループは事業の規模や領域をさらに拡大していきます。私たちにはこれまで以上に多くのチャンスがあり、そこでは競合他社に先んじることができます。いま、変化の風が吹いています。この変化の風に乗り、私たちの強みを活かして、グローバル成長を加速していきましょう。

お客様や地域との絆を深め、グローバル社会の発展に貢献する

グローバル成長を加速していくうえで鍵となるのは、グループの皆さんの力と当社グループが培ってきた技術を、お客様のニーズや個別の課題に調和させ、統合していく私たちの能力です。MRJを例にすると、機体の開発・製造は重要な成果ですが、これからは機体の納入とともに、メンテナンスを提供するグローバルなカスタマーサポート体制を新たに構築していくことが課題となります。これは、関係する多くの人々や組織および社会の課題を深く理解し、尊重し、積極的に協働することにより、私たちが信頼されるパートナーとなることで、はじめて創り上げることができます。

私たちはこうして、ともに力を合わせることで、世界各地に経済効果をもたらし、各国や各地域に貢献することが可能です。そして、何よりも、課題と解決への思いを共有し、パートナーとしての絆を深めていくことで、ご縁があった多くの地域社会とともに、当社グループが持続的に成長し、企業価値を高め、ひいては世界の発展に貢献できると信じています。

組織と私たち自身への要求水準を高めよう

当社グループは、グループの皆さん一人ひとりの力とチームワークによって、目の前の課題や試練を幾度となく解決して、発展してきました。新年にあたり、グループの皆さんには、もう一段高いレベルの目標を皆さん自身に課していただきたいと思います。目的意識を明確にして、プロフェッショナルとしての能力や技術力を強化して研鑽を重ね、自分自身や所属するチームにさらに高い水準を求めて、世界が称賛する素晴らしい成果をともに生み出していきましょう。

昨年は政治においても経済においても、世界各地で混乱や激変がありました。こうした向かい風の中でも、当社グループは目指す企業像を掲げ、変化を恐れずに課題や試練に立ち向かい、多くの事業で重要な節目に到達することができました。グループの皆さん一人ひとりが変化の担い手です。これまでの努力と成果を誇りにし、そしてそれを追い風にして、2015事業計画の目標達成を加速させ、2016年を皆でこれまで以上に素晴らしい年にしていきましょう。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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