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ヴェスタス社と三菱重工業が持続可能なエネルギー分野におけるパートナーシップを強化

三菱重工業株式会社
ヴェスタス社
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持続可能なエネルギーソリューションの世界的リーダーであるVestas Wind Systems A/S社 (ヴェスタス社) と、世界的な製造・エンジニアリング会社である三菱重工業株式会社 (三菱重工) は、持続可能なエネルギー分野におけるパートナーシップを拡大する協定に調印した。パートナーシップの強化策として、ヴェスタス社が、両社のジョイントベンチャーであるMHI Vestas Offshore Wind (MVOW)における三菱重工保有の株式を取得し、三菱重工がヴェスタス社の株式2.5%を取得、また三菱重工からヴェスタス社へ取締役1名が推薦される。

今回のパートナーシップの強化を通じ、持続可能なエネルギー分野における両社の総合的なリーダーシップ拡大のため、且つ、ヴェスタス社が2025年までに洋上風力発電のリーディングプレイヤーとなるために、両社は洋上風力発電で長期的な取り組みを積極的に行っていく。エネルギー効率を改善し、コストを更に低減する新型洋上風力タービンプラットフォームも直ちに導入する。また、お客様の幅広いバリューチェーンのニーズに応え、持続可能なエネルギーソリューションにおける世界的なリーダーシップを強化するため、両社はグリーン水素分野での共同開発や、日本での合弁会社を設立することで、風力発電の成長を加速する。

ヴェスタス社のGroup President兼CEOであるHenrik Andersen氏は、「陸上風力発電のグローバルリーダーであるヴェスタス社は、エネルギー転換を加速するためには洋上風力発電でも大きな役割を果たす必要があります。長期的に洋上風力発電のリーディングプレイヤーになるというヴェスタス社のビジョンを三菱重工が共有し、ヴェスタス社の株主としてボードメンバーに加わってもらうことで、より一層のパートナーシップを強化できることを大変喜ばしく思います。洋上風力発電は、将来の世代のために持続可能な地球を作るための鍵であり、比類のない成長をもたらします。本日の発表により、私たちはお互いにとって不可欠な存在になることを強調します」と述べた。

三菱重工の泉澤清次社長は「よりクリーンで経済性の高いエネルギーに対する世界的なニーズの高まりを背景に、これまで以上にヴェスタス社との協力・連携を拡大できることを大変嬉しく思います。今後も、それぞれの強みを活かして事業連携し、日本を始め世界のクリーンエネルギーの成長を支えてまいります」と述べた。

この提携の一環として、両社は、日本における陸上・洋上風力発電機の販売を目的とした合弁会社を設立するとともに、ヴェスタス社は、三菱重工の協力のもとで、日本の市場規模の拡大とコスト競争力が許せば、アジア地域向けサプライチェーン及び日本での生産の確立を図る。

洋上風力発電の需要は近年加速しており、2030年までに年間25 GWに達すると予測されている。これは、2012年以降、洋上風力発電コストが67%減少したことが大きな要因であるが、洋上風力発電は環境に優しいことから需要地にも近接しながらも社会からの理解や受容性も高まり、洋上風力発電の適用性が高まったことも一因である。これに加え、大規模なPower-to-Xソリューション、即ち、安価になった洋上風力の電力を水素等に転換し、産業用・輸送用に活用する脱炭素化の動きが欧州を中心に顕著になっており、この分野はまさに三菱重工がバリューチェーン全体に貢献できる専門性と経験を持っている。

今回の合意により、両社は成長戦略の更なる加速を狙う。ヴェスタス社の持つ強みを生かし陸上と洋上の技術をモジュール化されたフレームワークのもと一体化することにより陸上と洋上両分野において更なる事業拡大が期待される。

Henrik Andersen氏は加えて「ヴェスタス社を代表して、三菱重工エナジードメインCEO細見健太郎氏を取締役として迎えることを楽しみにしております。先見性と戦略的思考を有する細見氏によるサポートを得ながら、次世代のための、より持続可能な地球の創造に貢献したいと考えます」と述べた。

ヴェスタス社は、MVOWのヴェスタスグループへの統合計画策定を直ちに開始し、クロージングまで、販売、技術、製造拠点、調達における相乗効果に焦点を当てて、顧客関係の維持、コスト削減、ヴェスタス社共通文化構築を目指す。クロージングが完了するまで、MVOWの経営陣は、MVOWジョニー・トムセンCEO、本田辰一郎Co-CEO兼CFO、MVOW副会長で三菱重工エナジードメインCEOの細見健太郎、MVOW会長兼ヴェスタスグループ社長兼CEOのヘンリック・アンダーセンを中心に構成される。

MVOWの単体ベースの業績は、2020年の連結売上高は約14億ユーロ、EBITマージンは約4%となる見込みである。
合意の一部として、ヴェスタス社は、三菱重工が保有するMVOWの50%の株式を、ヴェスタス社の株式2.5% (ヴェスタス社5,049,337株式に相当) を三菱重工に新たに割当てることにより取得する。この取引は、2020年10月28日までの直近五日間のナスダック・コペンハーゲン市場におけるヴェスタス株式の出来高加重平均価格に基づくと、約7億900万ユーロとなる。
本日のヴェスタス社取締役会の決定に従い、本件取引が競争当局によって承認された場合、取締役会は、ヴェスタス社定款の第3条 (1) (b) での承認に従い、名目価値で5,049,337デンマーククローネ株式資本を増加させる。

前述のとおり、本件取引の完了には、各国の競争当局の承認が必要であり、取引完了は、2020年度第3四半期~第4四半期を予定している。

以上