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革新的な地熱システムを開発する米国ファーボ・エナジー社に出資

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◆ 石油ガス産業の掘削技術を地熱システムに応用し、クリーンエネルギーを安定供給

米ユタ州で建設中の次世代地熱プロジェクト“ケープステーション”

米ユタ州で建設中の次世代地熱プロジェクト“ケープステーション”

三菱重工業は、米国統括拠点である米国三菱重工業(MHIA:Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)を通じ、次世代の革新的な地熱技術を開発する米国のファーボ・エナジー社(Fervo Energy、本社:テキサス州ヒューストン)に、 米国の石油・ガス生産会社であるデヴォン・エナジー社(Devon Energy Corporation)、丸の内イノベーションパートナーズ株式会社(本社:東京都千代田区)などとともに出資しました。

ファーボ・エナジー社は、石油ガス産業の水平掘削や水圧破砕などの掘削技術、分散型光ファイバーセンシング技術を地熱開発に応用することで、地下の高温岩体層に蓄えられたエネルギーを、発電あるいは工業熱源としてベースロードで利用できるシステムの開発を行っています。この新たなシステムにより、従来は地理的な制約があり、経済的に成立しなかった場所での地熱エネルギーの利用可能性を飛躍的に高めることを目指しています。またベースロード運転だけではなく、水圧調整により、電力の需給バランスに応じた蓄熱システムとして再生可能エネルギーの補完用途も期待されています。

三菱重工グループは、革新的技術を有するさまざまなパートナーへの資本参加や、発電システムをはじめとする当社技術との組み合わせにより、既存インフラの脱炭素化や脱炭素社会実現に貢献する水素・CO2エコシステムの構築に取り組んでいます。その実現のためには日照条件や天候の影響を受けず、定常的にクリーンエネルギーを供給できる次世代地熱システムは重要な役割を果たす可能性があります。今回の出資を通じ、ファーボ・エナジー社を支援し、当社グループが戦略的に取り組むエナジートランジション事業の強化につなげていきます。

ファーボ・エナジー社について
ファーボ・エナジー社は、革新的な地熱システムの開発を通じて、安定的にクリーンエネルギーを提供します。地球科学におけるイノベーションを活用し、世界の持続可能なエナジートランジションを加速することを使命としています。地熱エネルギーは将来の電力網において重要な役割を担うものであり、同社が手掛ける掘削技術および地下分析技術は、地熱エネルギーのコスト競争力を高めるために必要不可欠です。詳しくは、www.fervoenergy.comをご覧ください。


Tags: カーボンニュートラル,エナジートランジション
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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