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第3世代原子炉のための新会社ATMEAをフランスに設立
三菱重工とAREVAの合弁で

AREVA Group
三菱重工業株式会社
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 三菱重工業(以下、三菱重工)とAREVA Group(以下、AREVA)は、両社が合弁で設立する新しい原子力発電プラント事業のための新会社名を「ATMEA」とすることを決定した。三菱重工の佃和夫社長とAREVAのロベルジョン会長が、3日までに合意したもので、両者は、ATMEAが手掛ける新しい110万kW原子力プラントの名称を「ATMEA 1」とすることも併せて決めた。

110万kW原子力プラント「ATMEA 1」
 新会社 ATMEAは、原子力分野で多くの実績を持つ三菱重工とAREVAの技術・ノウハウを統合し、新型原子炉 ATMEA 1の開発を進めるとともに、今後の拡販に向けたマーケティング、各種許認可の取得、受注活動を推進していく。

 三菱重工とAREVAは、原子力分野での協調で合意した2006年10月以降、電気出力110万kWの第3世代加圧水型軽水炉(PWR)であるATMEA 1の概念設計を共同で進めてきた。このATMEA 1は、第3世代炉にふさわしい安全性を備えるだけでなく、電力会社の効率的な投資回収と収益力の向上に大きく貢献する。

 新会社 ATMEAは、フランス・パリ郊外のラ・デファンス(La Défense)に本社を構える。初代社長にはAREVAのステファン・フォン・シャイド、副社長には三菱重工の神田誠がそれぞれ就任する。
 当面の課題はATMEA 1の早期の市場投入で、3年以内の許認可申請開始を目指す方針。三菱重工とAREVAの両社は、これを全力で支援する。

 AREVAのロベルジョン会長は、「ATMEAを設立することで、原子力分野のリーダーである両社の原子炉開発、建設、許認可、マーケティング活動の経験の統合が可能となり、多様な送電網に適合する原子炉を開発、供給するための最適な体制が構築できる」と語った。

 三菱重工の佃社長は、「ATMEA 1は両社が持つ最新の技術を反映したプラントとなる。中型炉市場におけるリーディングプラントとして、多くの顧客が関心を持ってくれるものと確信する」と語った。

 三菱重工とAREVAはともに、原子力分野で多くの実績を持ち、米国、日本、欧州において計4万人以上の従業員を擁する世界的企業。また、日本とフランスそれぞれに最先端の製造設備と強力な生産技術力を有し、世界的な原子力市場の急速な拡大に対応する。ATMEA 1プロジェクトにおいても、電力会社のニーズに的確に応える品質の高い原子力発電プラントを提供していく。

 


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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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