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陸上輸送用冷凍ユニットの生産累計20万台を達成
軽車両から大型トレーラー用までのフルライン化を実現

発行 第 4604号
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 三菱重工業は、陸上輸送用冷凍ユニット(通称:陸上レフユニット)の生産が累計20万台を突破した。1968年の初号機納入から数えて39年目の達成で、この大台をクリアしたのは、国内メーカーとしては当社が初めて。陸上レフユニットの主力生産拠点である当社冷熱事業本部本工場(愛知県清須市)では13日に、この達成を祝う記念の式典を開催する。

陸上輸送用冷凍ユニット<br>(トラック装着時の写真)
 当社がこの分野へ参入したのは1967年。その後、翌年の8~11トン車用製品の発売を皮切りに、徐々に品揃えを充実させ、市場が本格成長期を迎えた1972年には専門販社「菱重コールドチェーン株式会社」(RCC社)を設立。現在では、国内市場でトップシェアを持つリーディング・カンパニーの地位を築いている。

 当社陸上レフユニット事業の特徴は、小型から大型までの自動車用や、メインエンジン駆動式※からサブエンジン駆動式※までと、豊富な製品ラインナップを誇っていること。2006年には、新たにこれへ国内初のトレーラー用冷凍ユニット「TFV2000D」(愛称:PEGASUS)を加え、名実ともに、軽車両から大型トレーラー用までのフルライン化を達成した。
 また、小型・軽量・省動力・低騒音を併せ実現する3次元スクロールコンプレッサーの業界初の採用や、複数の庫内温度を一括して管理できる、温水を利用しない冷媒加温式2室用製品(マルチ機)の開発も当社ならではで、今後も顧客の多様なニーズに応える製品・技術を開発していく。

 陸上レフユニットは、食料品の冷凍輸送やコンビニ弁当の配送、薬品や血清、さらには産業製品の冷凍・冷蔵輸送などに幅広く利用されているが、国内市場では成熟化の様相濃く、大きな成長は期待できなくなりつつある。このため、当社は、巨大市場である欧州をはじめ、今後に需要の伸びが期待される中国、インド、中東などへ積極的に参入していく方針。その手始めとして今春、欧州市場で販売網の構築・整備に乗り出している。

 陸上レフユニットは、カーエアコン、大型設備用空調機(ターボ冷凍機)と並ぶ当社冷熱事業の伸長重点製品。生産累計が20万台を突破したのを弾みに、今後さらに一層事業を充実・拡大させていく。

メインエンジン駆動式は冷媒循環用コンプレッサーの動力を車両のエンジンから直接取るタイプ。一方のサブエンジン駆動式は独立のコンプレッサー駆動用のエンジンを搭載したタイプ。



Tags: 生活,アジア,I&Iドメイン
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