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「Best Innovation2018」に環境プラクティス賞1件、環境製品賞3件を選定
卓越した製品・技術の提供を通じて地球規模の課題解決に貢献

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◆ 「環境・プラクティス賞」には、ASEAN地域(注1)最大級の太陽光発電設備導入による環境負荷低減
◆ 「環境製品賞」に、フロン冷媒を用いない高効率冷凍・冷蔵ユニットなど3件を選定

三菱重工業は、グループ社員の環境貢献意識の向上とさらなる技術革新を促すため、2017年度から社内表彰制度「Best Innovation」による環境表彰を実施しています。
「Best Innovation 2018」では、地球環境保全に貢献した活動を表彰する「環境・プラクティス賞」を1件、地球環境保護に貢献する製品を表彰する「環境製品賞」を3件、それぞれ選定しました。
受賞案件、および概要は次のとおりです。(  )内は担当部門。

【環境・プラクティス賞】

◇ASEAN地域 最大級の太陽光発電設備導入による環境負荷低減

(Mitsubishi Turbocharger Asia Co., Ltd.)
タイ工場では、2018年3月に屋上に太陽光発電システムを設置し、年間5.8 GWhの発電が可能となった。この屋上設置方式は、当社グループ内では最大、ASEAN地域でも最大級の発電量となる。また屋根に設置することで、工場内の温度や空調電力の低減にもつながった。年間3,000トン近いCO2を削減し、温室効果ガスの削減に貢献したとして、タイ政府から表彰を受けた。

【環境製品賞】

◇フロン冷媒を用いない高効率冷凍・冷蔵ユニットによるCO2削減

(三菱重工冷熱株式会社、三菱重工サーマルシステムズ株式会社)
地球環境に大きな影響を与えるフロンや代替フロンに代えて、自然冷媒であるCO2のみを用いた冷凍・冷蔵ユニット。
自然冷媒は、フロンや代替フロンと比較して地球温暖化係数が大幅に低く、オゾン層破壊係数がゼロであるため、環境負荷を大幅に低減できる。また、年間電気消費量も16%低減した。2017年4月販売を開始した。国内冷凍冷蔵用途の半数を自然冷媒のユニットに置き換えた場合、フロンや代替フロンの漏れ抑制、機器の効率を向上させることで、年間400万トン近いCO2を削減できる。

◇世界初の舶用大型スクラバーによるSOx削減

(三菱日立パワーシステムズ株式会社、三菱造船株式会社)
当社グループ内で保有する総合排煙処理技術と船舶エンジニアリング力を融合して実現した舶用排ガス浄化装置。2020年に強化される船舶からのSOx(硫黄酸化物)排出規制に対応できる。重油燃焼時の排ガス中に含まれるSOxを浄化するシステム。このシステムは世界で初めて超大型コンテナ船用の大出力エンジンに対応できる処理能力を実現した。2017年6月に発表。既存船への搭載も容易で、超大型コンテナ船全てに適用した場合、年間約300万トン規模のSOxを浄化できる。

◇省エネ船開発による燃費向上・CO2削減
~新日本海フェリー「らべんだあ/あざれあ」~

(三菱造船株式会社)
最新の省エネ船型、近接2軸推進方式、また、空気潤滑システムや特殊舵といった省エネデバイスを採用し、国内最高水準の燃費を実現した省エネフェリー。トン・マイル当たりのCO2排出量を、フェリーの世界平均と比較して、約30%低減した。1隻目は2017年3月に就航し、2隻目は同年6月に就航した。従来比で1隻あたり年間約7,000トンのCO2を削減できる。2018年7月にはシップ・オブ・ザ・イヤー2017(注2)の「大型客船部門賞」を受賞。

「Best Innovation」は当社グループの独創的な新製品・サービス、新技術、新事業などを対象とした表彰制度で、2003年度から毎年実施しています。今回は環境関連4件(上記)を併せ、計16案件が受賞しました。

  • 1ASEAN(東南アジア諸国連合)は、1967年にインドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシアの5ヵ国によって設立された地域協力機構で、現在東南アジアの全10ヵ国が加盟する「ASEAN10」が形成されています。
  • 2シップ・オブ・ザ・イヤー(Ship of the Year)は、公益社団法人日本船舶海洋工学会が、日本国内で竣工した船舶・海洋構造物のなかで技術的および芸術的に優れたものを対象に1990年から毎年主催している表彰制度で、シップ・オブ・ザ・イヤー2017では7隻が受賞しました。

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