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上海ディーゼルとの合弁会社「上海菱重発動機有限公司」が量産を開始
500~1,600kWの発電設備用ディーゼルエンジンを年間1,500台生産

発行 第 5464号
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 三菱重工業が、中国のディーゼルエンジン大手、上海柴油机股份有限公司(Shanghai Diesel Engine Co., Ltd.:以下、上海ディーゼル)と合弁で設立したディーゼルエンジンの生産・販売会社「上海菱重発動機有限公司(Shanghai MHI Engine Co., Ltd.:以下、上海菱重発動機)」が量産を開始しました。量産開始機種は発電出力1,000kW級の発電設備向けで、製品ラインアップを8機種まで順次拡大し、年間1,500台の生産を計画しています。

【ディーゼルエンジン「S12R-PTA-C」】
 上海市楊浦区の現地では20日、量産開始を記念して式典が開催されました。式典には上海汽車集団株式有限公司(上海汽車)の肖国普副総裁、上海ディーゼルの姜凱総経理のほか、当社から樹神幸夫取締役執行役員汎用機・特車事業本部長が出席。顧客や部品サプライヤー、金融機関関係者など多数が見守るなか、量産初号機のラインオフセレモニーが行われました。

 上海菱重発動機が量産を開始した発電設備用ディーゼルエンジンは「S12R-PTA-C」で、出力は1,190kW(1,500回転/分)。現地の発電セットメーカーなどで発電設備に仕上げられ、中国市場における産業用などのニーズに応えていきます。

 上海菱重発動機は、本年2月に当社と上海ディーゼルの折半出資により設立され、上海ディーゼル敷地内に工場を開設して3月に営業を開始しました。当社が産業用ディーゼルエンジンで培った高度な技術と上海ディーゼルが中国国内で構築している広範なネットワークを活用することで、当社がライセンス供与する出力500~1,600kWのディーゼルエンジンを生産・販売。当面は年間売上高100億円規模を見込んでおり、数年後には200億円規模を目指します。

 上海ディーゼルは、中国自動車メーカーの最大手である上海汽車のグループ企業です。自動車・建設機械・発電設備・船舶向けのエンジンを製造しており、出力100~500kWの高速ディーゼルエンジンについては中国市場で大きなシェアを持っています。

 中国では、ディーゼルエンジンが高い成長を続けているほか、天然ガスを燃料とする環境性に優れたガスエンジンによる分散型電源の需要も急拡大する見通しです。上海菱重発動機はこうした有望市場を積極的に開拓する方針で、当社は上海ディーゼルとともに同社の事業展開を全面支援していきます。


【量産開始式典の模様】


Tags: 発電エンジン,アジア,I&Iドメイン
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