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三菱重工と国立高専機構が包括連携協定を締結
日本のものづくり若手人材の育成・強化を目指す

三菱重工業株式会社
独立行政法人 国立高等専門学校機構
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 三菱重工業株式会社(以下 三菱重工)と独立行政法人 国立高等専門学校機構(以下 国立高専機構)は、日本の学術および産業技術の振興に寄与することを目的として、包括的連携協定を締結しました。三菱重工と全国の高等専門学校(以下 高専)が、インターンシップや講師の相互派遣、共同研究などに力を注ぐことにより、ものづくり若手人材の育成・強化を目指します。

包括的連携協定締結式の模様 <br/>(左:三菱重工 阿部孝 取締役常務執行役員<br/>右:国立高専機構 小畑秀文 理事長)
 今回の包括連携協定は「海外インターンシップの促進」、「国内インターンシップの強化・促進」、「講師の相互派遣」および「共同研究の促進」の4項目からなります。そのうち海外インターンシップは、三菱重工の海外拠点や現地工事事務所などで、高専の学生を毎年受け入れるもので、第一回目として今夏には、化学プラント建設工事サイトで実施する計画です。その他の連携についても、互いに協議しながら早い段階での実行につなげていきます。

 日本経済の基盤であるものづくり産業では、少子高齢化の流れのなかで若年層の理科離れや工学部離れなどが進み、将来を担う技術者の育成・確保が深刻な問題となっています。

 こうしたなかで、本年度に創立50周年を迎えた高専は、15歳から5年間の一貫教育により実践的・創造的な技術者育成を行う高等教育機関として、経済協力開発機構(OECD)調査団の報告をはじめ、海外からも注目されており、その存在は益々重要となってきています。高専では現在、50周年にあたり「進化する高専」というスローガンのもとに、グローバル化への対応や新たな高専としての独自性を出すためのさまざまな活動に取り組んでいます。

 一方、三菱重工はCSR(企業の社会的責任)行動指針において、ものづくりに携わる「次世代を担う人の育成に貢献する」ことを宣言し、各地での「ものづくり教室」、「理科教室」の開催や工場見学会、出前講義の実施など、若い人々のものづくり意識の高揚を目指した多様な社会貢献活動を展開しています。

 こうした両者の基本的考え方から、今回の包括連携協定が実現しました。両者は今後、緊密な産学連携をはかり、ものづくり基盤を支える技術者の育成・支援に積極的に取り組んでいきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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