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当社米国現地法人がNEIから原子力プラント設計者として認定される
日本企業100%出資会社としては初めて

発行 第 4800号
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 三菱重工業の米国現地法人である三菱ニュークリア・エナジー・システムズ・インコーポレーテッド(Mitsubishi Nuclear Energy Systems, Inc.:MNES、当社100%出資)は、米国原子力エネルギー協会(Nuclear Energy Institute:NEI)から原子力プラント設計者カテゴリー(Nuclear Plant Designer Category)の会員資格を認定され、このたび、正式に通知を受領した。NEIは米国の原子力産業界を代表する組織で、原子力プラント設計者としての認定は、日本企業が独自で米国に進出して事業を展開するケースとしては今回が初めてとなる。

 NEIは、電力会社、プラント・機器メーカー、エンジニアリング会社、大学など、原子力関連の幅広い組織・団体で構成される。米国内だけでなく広く世界を睨んで、原子力エネルギー・原子力技術に関する政策や業界基準の検討、さらには広報・ロビー活動など、原子力の平和・友好利用を促進する活動を行っており、17ヵ国からの320を超える団体・法人メンバーを擁する。

 原子力プラント設計者としてのNEI会員資格は、今回のMNESが4社目の認定。これまでに認定を受けたのはAREVA、GE日立ニュークリア・エナジー、ウェスチングハウス(WH)の3社のみで、日本メーカーの全額出資子会社としては初の認定となる。

 当社は2006年7月、米国ワシントンD.C.にMNESを設立し、最新型加圧水型軽水炉(US-APWR)の販売活動を開始。併せて、米国原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission : NRC)にUS-APWRの設計認証(DC)を申請して、2008年2月に受理されている。また、その初号機となるテキサス州のコマンチェピーク3・4号機についても、米国ルミナント電力が建設運転一括許可(Combined License : COL)をNRCに申請し、同年12月に受理されている。

 今回のNEIによる認定は、US-APWRに関するDCおよびCOLの審査がNRCで順調に進んでいることや、US-APWRが米国の原子力産業界から高く評価されていることなどが背景にあり、最新型原子力プラントのサプライヤーとして三菱重工グループが、米国の原子力産業界においても揺ぎない地位を築いたことを意味する。

 三菱重工グループは、今回のNEI認定を新たな契機として、原子力プラントの新設計画が相次ぐ米国市場で事業規模の拡大をはかっていくとともに、米国でのより安定した原子力エネルギーの供給に一層積極的に貢献していく。

 

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