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三菱重工、AREVAは協調の早期前進を確認
新規開発炉の設計進捗

AREVA Group
三菱重工業株式会社
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 三菱重工業(以下、三菱重工)とAREVA Group(以下、AREVA)は11日、両社が共同で進めている新規原子力発電プラントの開発作業が早いペースで着実に進捗していることを確認した。

 AREVAのアンヌ・ロベルジョン会長と、三菱重工の佃和夫社長が東京で開発の進捗状況をレビューしたもので、両者は、共同開発炉の初期概念設計が予定通り今夏初めに完了することを確認、7月から基本設計に着手することを決定した。

 両社は2006年10月、原子力分野での協調で合意、その第一弾として、需要が期待できる新たな原子力発電プラントの開発に取り組むことで合意した。これを受けて昨秋以降、開発炉の基本概念を詰める作業を行ってきた。
 その成果を踏まえ、両社トップは11日、共同で開発する原子炉の基本仕様について、電気出力110万kW、3ループの第3世代加圧水型軽水炉(PWR)とすることで合意した。

 開発する原子炉は、安全面では航空機墜落対策などを含み、環境対策面では使用済み燃料・廃棄物の発生を抑え、さらに効率面では長期連続運転への対応や、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の使用能力を備えるなど、AREVA、三菱重工両社の最新技術による優れた特徴を有したものになる。
 この新型炉は、電力需要や送電網などの条件から、中型炉の採用が適した地域を重点的な市場として投入される。

 ロベルジョンAREVA会長は、「第一段階の議論で、両社がビジョンや技術面において近い関係にあることが示された。これは今後の活動にとって明るい兆しであり、今回の両社による共同開発が正しかったことが確認できた」と述べた。

 佃 三菱重工社長は、「集中的に進めてきた初期概念設計に続き、本年7月には、基本設計を開始し、記録的な早さで許認可申請に着手する。これは両社のノウハウ、シナジー、提携による人的資源の共有により可能となった」と述べた。

 今回のレビューを通じ、諸作業の順調な進捗を確認しあった両社は、今後も開発完了に向け、引き続き互いの経営資源を最大限に活用し、新たな時代の多様なニーズを取り込んだ新型炉の早期の市場投入を目指していく。

 


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