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三菱重工業と日立製作所が
中国におけるガスエンジンによる分散型発電システム事業で協業
需要の急拡大が見込まれるガスエンジンによる分散型発電システム市場へ本格参入

三菱重工業株式会社
株式会社日立製作所
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 三菱重工業株式会社(取締役社長:宮永 俊一/以下、三菱重工)と株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、本日、中国においてガスエンジンによる分散型発電*1システム事業で協業することに合意し、契約を締結しました。

 三菱重工は、中国でのエンジンおよび発電セット事業を担っている三菱重工グループ100%出資の三菱重工発動機系統(深圳)有限公司(以下、三菱重工発動機系統(深圳))の株式のうち、35%を日立に譲渡し、商号を変更して、2014年中に合弁会社化する予定です。両社は、本合弁会社を活用して、今後、中国で急拡大が期待されるガスエンジンによる分散型発電システム市場に迅速に対応していきます。

 現在、中国政府は、増加する電力需要に対応するため2020年までに環境性に優れた天然ガスを燃料とした5,000万kW規模のガスエンジンによる分散型発電システム設備を導入する方針を打ち出しています。これまで三菱重工は、国内外にて分散型発電システム設備を多数導入した実績を有し、また、日立は国内を中心にエネルギーサービス事業やコージェネレーション(熱電併給)システムのエンジニアリングおよびオペレーション事業に積極的に取り組んできました。今後両社が協業し、中国におけるガスエンジンによる分散型発電システム事業に本格参入することで、シェア拡大をめざします。

 合弁会社は、本社を深圳に、支社を上海に置き、従業員は約60人の体制とする予定です。これまで三菱重工発動機系統(深圳)が担ってきたエンジンおよび発電セットの販売・アフターサービス事業に加え、日立との協業により新たにガスエンジンによる分散型発電システム事業を手掛けます。これにより、冷熱・電力負荷、省エネなどといった、さまざまなお客様の要求に応えるコージェネレーションシステムの提案から設計・調達・建設(EPC*2)に加え、確かなオペレーション、サービスメンテナンス、ESCO*3などの各種エネルギーサービスを提供するソリューションビジネスを展開します。
 三菱重工と日立は、中国で急成長が期待される分散型発電システム市場に対し、両社の強みを生かし協業していきます。両社は、合弁会社と密接に連携しながら支援を行うとともに、中国でのガスエンジンによる分散型発電システム事業の拡大を図っていきます。

*1 分散型発電: 比較的小規模な発電設備を、消費地近くに配置して電力の供給を行なうもの。
*2 EPC: Engineering, Procurement and Construction
*3 ESCO: Energy Service Companyの略。
  ESCO事業者が顧客に対して、省エネ診断・システム設計・施工・保守・検証等省エネに関する包括的サービス。


■新会社の概要

商号

未定

設立年月日

2014年中(予定)

本社所在地

中国・深圳

資本金

1,000万ドル

株主

三菱重工グループ(65%)、日立(35%)

事業内容

ガスエンジンによる分散型発電システム事業、エネルギーサービス事業、エンジンおよび発電セットの販売・アフターサービス

従業員数

60


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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